2018年2月28日水曜日

がってむ…平成29年産 食味ランキング 山形県産はえぬき…ばかりか魚沼産コシヒカリまで特Aを逃す…

何も語るまい…
何も語るまい…







語らなかきゃいかんですよね…



『はえぬき』は山形県産として昨年度特Aを逃し、平静29ねん度こそは雪辱を…コぉーーー(壊)


平成28年度の特Aランク陥落は複数産地はえぬきをブレンドしたことによる食味の変化が原因ではないか、との指摘がありました。
その対策か、平成29年度は産地を『置賜産』と『庄内産』で分けて臨んだものの…コぉーーー(壊)


どっちも「A」でした



しかししかし大ニュースになりそうなのは
最長最大不敗の連続特A記録を持つ
魚沼産コシヒカリ初のA評価(まぁ正確には途中から『コシヒカリBL』なんですけど)

そしておそらくひっそり報じられるでしょうけど
真の同一品種同一産地(同一銘柄)での連続特A最大記録を持つ
岩手県県南産ひとめぼれも平成15年来の特A評価を逃す結果に
→ひっそりどころかやはり皆さん魚沼産コシヒカリにばかり触れていて真の連続特A保持者岩手県県南産ひとめぼれの話題になることは少ないようです。
 山形県産はえぬきと同じですね…


特A評価獲得産地銘柄数は大きく変動無いものの、産地銘柄自体には変動も多い。
そんな中やはり躍進目覚ましく感じるのは『きぬむすめ』と『つや姫』か
『さがびより』(佐賀県)、『みずかがみ』(滋賀県)、『あきさかり』(福井県)といった各県オリジナル品種で特Aを堅持するものもある一方、『ふっくりんこ』(北海道)、『てんこもり』(富山県)とA評価を受けるものもあった。


青森県のエース米『青天の霹靂』、そして神奈川県かつ民間期待の新エース『はるみ』は特Aを得ることが出来た。

等々
昨年に引き続き大波乱の日本穀物検定協会食味ランキングとなっておりま…コぉーーー(壊)




とりあえず
平成29年度日本穀物検定協会 食味ランキング特A獲得銘柄一覧

産地地区品種名H28評価H27評価
北海道ゆめぴりか特A特A
ななつぼし特A特A
青森津軽青天の霹靂特A特A
宮城ひとめぼれA特A
つや姫特A特A
秋田県南あきたこまち特A特A
山形置賜つや姫特A特A
村山つや姫特A特A
福島会津コシヒカリ特A特A
浜通コシヒカリ特AA
会津ひとめぼれA特A
中通ひとめぼれAA
茨城県北コシヒカリAA
栃木県南とちぎの星A特A
埼玉県東彩のきずな--
神奈川県央・湘南・県西はるみ特A-
新潟県上越コシヒカリ特A特A
下越コシヒカリAA
佐渡コシヒカリ特A特A
福井コシヒカリ特A特A
ハナエチゼンAA'
あきさかり特A特A
長野北信コシヒカリ特A特A
岐阜美濃コシヒカリ特A特A
飛騨コシヒカリ特A特A
三重伊賀コシヒカリA特A
滋賀みずかがみ特A特A
京都丹波キヌヒカリ特AA
兵庫県北コシヒカリ特A特A
県南きぬむすめ特AA
島根つや姫A特A
岡山きぬむすめ特AA
山口県西きぬむすめ特A特A
高地県北にこまる--
福岡夢つくし特AA
ヒノヒカリ特AA
佐賀夢しずくAA
さがびより特A特A
熊本 ヒノヒカリ特A特A
森のくまさんA'A
大分豊肥ヒノヒカリAA
西部ひとめぼれ特AA'
鹿児島県北あきほなみ特A特A


平成29年度、選考対象となったのは151産地品種(H28は141産地品種)。
全体での特A獲得産地銘柄数は「43」と平成28年度の「44」より数字上は一つだけ減る形になったが、H28、H27の評価を見てわかる通り、獲得産地の変動は大きい。

特A最大獲得品種は『コシヒカリ』の12産地銘柄(内3銘柄は『コシヒカリBL』)。
次いで4産地銘柄同数で並ぶのが『ひとめぼれ』と『つや姫』。
3産地銘柄、こちらも同数で並ぶのが『ヒノヒカリ』と『きぬむすめ』。
あとは各県オリジナル品種の特A獲得と、『キヌヒカリ』が平成28年度に続いて特A獲得と活躍が目覚ましい。


忘れていた
平成29年度日本穀物検定協会 食味ランキング参考銘柄一覧



産地地区品種名H29評価H28評価H27評価
岩手県南金色の風A--
宮城だて正夢特A特A-
秋田中央つぶぞろいAA
山形村山雪若丸特AA-
福島里山のつぶA'--
福井いちほまれ特A--
山梨峡北五百川A--
広島南部恋の予感AA-
徳島北部あきさかりA'--
愛媛東予媛育73号A--
長崎県北つや姫AA-
熊本県北くまさんの輝き特A特A-


山形県産雪若丸特Aオメデトウ!
岩手県涙目…


○日本穀物検定協会 食味ランキング


食味ランキング特Aランク年次表

H28年度結果 

01.はえぬき陥落02.特A陥落者たち03.ひとめぼれ 宮城県産特A陥落04.コシヒカリ 特A堅持05.青天の霹靂 2年連続特A06.ヒノヒカリ つや姫 あきたこまち特A獲得も…07.特A評価復刻組08.新規特A獲得組09.特A獲得堅持組

H29年度 

H29結果総覧
魚沼産コシヒカリ 特A陥落
01.はえぬきまたも陥落





2018年2月24日土曜日

素晴らしきかな新潟県『新之助』、そして駄目だな福井県『いちほまれ』


先日さんざん『いちほまれ』もとい福井県のことを批判したんですが…
やっぱり福井県『いちほまれ』ダメダメですね
と福井県のダメさ加減を再認識した話をひとつ


〇関連記事・本記事↓





〇『新之助』についても疑問発生

新潟県の水稲新品種『新之助』。
新潟県の誇る魚沼産コシヒカリに優るとも劣らない、二枚看板としての実力と期待をもって平成29年から本格販売が始まりました。



この『新之助』もよくよく公式ホームページや関連するウェブを見てみると…

①平成20年から開発開始(公式HP)
 ○関連して、新聞記事等で「新潟県が7年かけて開発」

②温室や石垣島で1年間に2~3回栽培(公式HP)


…ん?
①新潟103号もとい『新之助』は平成15年交配、平成27年品種登録出願…育種期間は13年のはず…ではなかったのか?
②『新之助』の世代促進は平成16~17年…「平成20年から開発」してるのに、なぜそれよりも過去の話が出てくる?

『いちほまれ』ばかりさんざん「育種期間は6年じゃなくて~…」等々批判してきましたが…新潟県もか!?


と、いうことで

〇新潟県農林水産部農業総務課政策室へ問合せ

○質問概略
「平成20年から開発」「石垣島等で世代促進」と公式HPに書いてますけど、新潟県農業総合研究所作物研究センターでは平成15年交配と書いてますよね?
さらに「平成20年から~」と表記している割には平成16~17年ころの世代促進のこと書いてますよね?
てめぇらどういうつもりだこら!?あーん?(とは言ってない)

(文面は冗談ですよ?まさかこんな失礼な訊き方はしてませんよ?)


送ったのが2月9日(金)早朝。

まあ…どうせ福井県みたいに黙殺されて終わりだよな~
こんなマニアックかつ食味等には関わりないどうでもいいこと気にする奴なんて県政は相手にしないんだろうな~
なんて考えてたんですが…

速・攻!

2月13日(火)の9時にはもう返信が来ました!
(後年わからなくなりそうなので注記
 ※2月12日(月)は建国記念日の振替休日なので、実質1営業日で返答が来たことになります。)

しかもちゃんと新潟県農林水産部農業総務課政策室長名で!
(いやそりゃおそらく実際に文章書いた人は違うんでしょうけども…)


…いえ、まず「すぐ返信する」、とか、ちゃんと「それなりの立場の役職名使って返答する」、とか「常識でしょ?」と言われれば無論そうなんですが…
でも「当たり前」を当たり前にしてもらえることって、ありがたいと思います、本当に。
ちゃんと聞いてますか?ねぇ福井県?

 
〇回答内容や如何に?

回答文をまま掲載したいところなのですが、転載していいかどうかわからないので要旨を(墨猫大和改文、ほぼ意訳)。
(室長名で回答している(上役のチェックも当然入っているでしょうし)んですから「公表されたら困る!」なんて内容は基本的に無いと思いますが…)

○新之助の”育種期間”は7年ではなく、13年では?
【回答】
平成15年に交配し、平成27年に育成を完了しております。
「新之助」の育成期間は13年です。

○なぜ「平成20年から開発」なのか。世代促進年も矛盾していないか。
【回答】
高温障害耐性やコシヒカリとは異なるおいしさの特徴を持つ晩生品種の開発を目標に平成20年に特別プロジェクトを開始しました。
プロジェクトの開始に当たって、晩生品種の開発に利用する材料は「平成20年以前に養成した組合せ」や「新規交配」など多岐にわたっております。
最終的に選抜された「新之助」の組合せがプロジェクト開始年より前に交配されていたため、「開発開始年(平成20年)」に対して「交配年(平成15年)」と異なることになりました。
その為、公式HPでは”育種”や”育成”といった表現は用いず、”開発”と記述しておりますので、その違いをご理解いただければ幸いです。




〇つまり


新潟県としては”新品種開発プロジェクト”と”稲品種の育種”の違いはちゃんと認識している。
「開発期間」とは「育種期間」ではなく、あくまでもプロジェクトでの取り組み期間を指す。
だからこそ公式HPでは「育種・育成」ではなく「開発」という言葉を用いて『新之助』を紹介している。
育種という観点から見ると、各所表現や記述に矛盾はあるかもしれないけど、勘弁してね。

ということでしょう。か?
プロジェクト開始時に交配した系統が選抜されていれば、齟齬は無かったんです…ということですよね。


更に改めて、新潟県の考え方は

開発期間≠育種期間
です!


万に一つもこんなブログご覧になっていないとは思いますが、ご対応いただいた新潟県農林水産部農業総務課政策室のご担当者様にこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。


〇話は飛び火して、大丈夫か?『いちほまれ』

大層な宣伝文句を並べて、鼻息だけは荒い福井県ですが…
勝手に仇敵(になるのも必然とはいえますが)にしてる新潟県と問い合わせの対応一つとってもこの差。
悪質なクレーマー(…既になってるかな?)みたいな表現になりますが、こういう細かい事にも誠意ある対応をできないような県政が推進していて…大丈夫でしょうか?
って私が心配することではないのですが。


(主に)福井県の新聞見てると、
○「わずか5分で完売!爆発的な人気!」
→5分で売り切れたのはわずか10袋(1kg/袋)。
 1,491円/kgと高価格であったことは認めるが、売り場は一般のスーパーではなく日本橋三越本店。
 しかも今年お披露目の新品種、10袋程度が完売するまで時間がかかるようではお先真っ暗どころではない話で、これは”最低ライン”と呼べるものではないのでしょうか?
 
○「減反政策廃止でも、高価格帯の『いちほまれ』を導入すれば交付金の差額を補填できる!」
→本格販売も始まっていない、試験販売の年に、「販売額がいくらだから農家の収入が…」なんてのはまさに『捕らぬ狸の皮算用』。
 ロットも少なく、目新しいものがよく売れて価格が高いのは当たり前。
 むしろ常食されるコメは本格販売(第一印象)は無論、2年目、3年目が重要となってくるはずでは?
 登場当初だけもてはやされて、その後価格も人気も下落していった多くの品種を福井県は知らない訳でもあるまいに…と思います。



あとは某有名お米マイスターの方のブログを見ていても『いちほまれ』ブランド化戦略について「福井県本当に大丈夫か?」と思ったり思わなかったり…
(某有名お米マイスター様に、こんなブログに載せていいですか?…なんて許可を請うことすらも恐れ多いのでこんな書き方しかできません…)


ちなみに
福井県には今週の月曜日に問い合わせ再送しましたが、本日土曜日になっても返答無し!
はい
また無視ですか、福井県。

H30.2.24追記
eco-farmerさんの助言(?)をいただいて、福井県庁県民センターに

「福井県米戦略課に問い合わせ2回も無視されたんですけど、福井県って平気でそういうことする県なの?」

と、聞いてみたところ…

無視されました

はい
福井県は個人の問い合わせには一切対応しないのが当然だとお考えのようですね。
『いちほまれ』の各種宣伝に見られる意地汚さも納得の対応でした。

2018年2月22日木曜日

打首獄門同好会「日本の米は世界一」ぃぃぃぃ!!! で お米の品種名『こしひかり』『アキタコマチ』『ささにしき』

最近、ごく最近ハマっている曲がありまして
(墨猫大和がテレビで最近知っただけで、曲自体はだいぶ前からあります。)

打首獄門同好会さんの「日本の米は世界一」!!!


いやもう何が素晴らしいって(謎の上から目線)
ちゃんと品種名を間違わず表記しているところですよ!

以下、歌の中で出てくる品種名を羅列。

○コシヒカリ※(だけちょっと怪しい…けどまぁ…いいんじゃない?)
○キヌヒカリ
○みつひかり
○イクヒカリ
○ヒノヒカリ
○ヤマヒカリ
○なすひかり
○ナツヒカリ
○ユメヒカリ
○ゆきひかり
○加賀ひかり
○フクヒカリ
○ちゅらひかり
○能登ひかり
○さきひかり
○ササニシキ
○チヨニシキ
○アキニシキ
みのにしき
○あきたこまち

『ササニシキ』を『ささにしき』とかにせずに、ちゃんと正式表記しています!
これだけの品種名を羅列してすべて正式表記って…すごくないですか!?(と米オタクは思っている。)
ゴミじゃなかったコメアニメでも謎のひらがな表記統一とかされてますし、概して品種名表記は平仮名・片仮名一緒くたにされていることが多いというのに…いったい何なんだこのバンドは!?(誉め言葉)

※YoutubeのPVの中では『コシヒカリ』だけ字幕が『こしひかり』になってますが…正式歌詞は『コシヒカリ』になっている…と思います。(同PV中の米袋はちゃんと『コシヒカリ』になってますし)


越南17号は『コシヒカリ』であって『こしひかり』ではありません。
秋田31号は『あきたこまち』であって『アキタコマチ』ではありません。
南海102号は『ヒノヒカリ』であって『ひのひかり』ではありません。
…って話はアニメ・ラブ米の感想の時にも書きましたが。

最近の漢字交じりの品種名、『つや姫』や『だて正夢』なんかを『ツヤ姫』『ダテ正夢』と表記するようなことはまずないと思いますが(『つや姫』を『艶姫』とか、それとは別に『青天の霹靂』を『晴天の霹靂』とかはあるかもしれませんが)
市販されている米袋の表記は、いわゆる”商標”に該当するからか『こしひかり』『ひのひかり』のような表記をよく見かけます。

しかしこれはあくまでも稲品種『コシヒカリ』を『こしひかり』の表記で売っているだけです。
だけどやはり世間一般的にはごっちゃにされているんですよね…

例外①
新潟県産のコシヒカリBL(IL)は『コシヒカリ』表記で販売。

例外②
稲品種『石川65号』は商標『ひゃくまん穀』で販売。
同じく、『ちば28号』は『ふさこがね』で販売。

例外③
山形95号』は自由に命名して販売可能。




某ゴミアニメなんかとタイアップしてないで、農林水産省はこういうちゃんとした活動(と、管理人が個人的に思っている)が出来る人や団体を支援してあげて欲しい(と、管理人は個人的に思っている)。





日本の食料自給率が低くていいわけがない。
”野菜工場”などという本末転倒な食糧生産システムを奨励など出来るはずがない。

単に日本国内の農地の面積が、日本国民を養うに足るか、という単純な問題ではありません。
単に”食料”を輸入できなくなったら、なんて話ではありません。

農業機械を動かしている燃料、各種システムを維持している電力、そして多収を上げるに足る量の肥料、これらを日本はどこから手に入れているのか、どこに依存しているのか、よく考えてみるべきです。
世界的な資源の減少が続く中で、仮に、外国が食料を輸出してくれないようなひっ迫した状況になったとしても、食料生産に必要な燃料や肥料はいままで通り日本に輸出してくれる…そんなことがあり得るのか。
「今だって、日本国内で生産は足りている」などというのはまったくの空論で、意味を成しません。

数十年前、化石燃料と化学肥料を絶たれたこの国、日本で餓死者が出たことを忘れてはいけません。



…えーっと…何が言いたいかというと
米食え!日本人!
そして
ちゃんとしろ農林水産省





日本穀物検定協会の食味ランキングが2月28日発表だそうです。
我らがはえぬきの雪辱成ったか!?
大・大・大注目ですよ!(超私的)






2018年2月18日日曜日

米のヒット甲子園'2017【第四回結果】 日経トレンディ

お米の素晴らしさを伝えるとともに、高付加価値のあるお米を生み出す生産者への側面支援
を目的とした
「米のヒット甲子園」'2017年度版【第四回結果】

消費者目線で選ぶ新米味覚審査会




注意事項ですもの。
選考対象銘柄の選定や選考方法・目的などが年度によって異なるので
日本穀物検定協会の食味ランキング食味官能試験とは本質的に性質が異なります。
同じ銘柄でもその年の天候、栽培方法の違いで味が大きく左右されます。
そういった点を加味して、その年を代表する米としてふさわしいものを選出しています。
…と言っても、日経トレンディ推し米、の一面がないわけじゃないのよね。
新しいお米を探すときの参考にしてください!
それで…今年度は審査方法が一部詳細まで記載されていませんでした。
だから一部推測も含んでるけど
多分大筋は変わっていないと思うよー








対象・選考結果

86人の五ツ星お米マイスターから推薦された195品種(※)の中から、得票数で上位に選出された9銘柄がノミネート。

※日経トレンディ原文ママ
 昨年に引き続き、195”品種”も候補が上がったのであれば面白そうな話ではあるが、おそらく195”銘柄”の間違いではないだろうか?
 【品種】=稲の種類
 【銘柄】=品種+生産地
 稲の品種は確かに400種類以上ありますが、極良食味に分類される稲の品種が195もあるとは…あるのかなぁ…


☆優勝品種『石見高原ハーブ米 きぬむすめ』☆

「2017年、今一番食べてほしいお米」。
クリムソンクローバーを栽培し、緑肥としてすき込んだ水田で、かつ減農薬を認定条件としたのがこの『石見高原ハーブ米 きぬむすめ』。
米としての食味だけでなく、栽培における環境への取り組みも選考の際に配慮された。


ノミネート品種&評価一覧

ブランド名品種産地評価(要旨)
銀の朏(みかづき)
岐阜県飛騨産「チーズリゾットなど味わいの強い食材と組み合わせたい」
「非常に軟かく、かつもっちり。甘く、味が濃い。香ばしいような香りも」
金色の風
岩手県一ノ関産「粒は小振りで、繊細な味。米の味を崩さぬよう、出汁や塩などを使ったおかずと一緒にさっぱり食べたい」
「味がまろやか」
青天の霹靂
青森県田舎館産「バランスが良く、どんなおかずにも合う」
「さっぱりした印象。お茶漬けなどで食べるとよさそう」
JA新砂川 特別栽培米ゆめぴりか
北海道空知産「噛めば噛むほど甘みが出てくる。上品な香りがある」
「主役にも脇役にも。麻婆豆腐などパンチの効いたおかずでも存在感を発揮」
「子供のころに食べた美味しいご飯に似ている。上品」
土佐天空の郷
高知県本山産「粒が立派で、噛みしめるとお米らしさが出てくる。冷めてから食べてもおいしい」
「炊きたてはやや軟らかいが冷めてくると一粒ごとの存在感が際立ち、甘みが出てくる。おむすびに」
新之助
新潟県上越産「粒が大きく、ほどほどの硬さがあり、今回の審査米中、最も洋食に向く米。リゾットやパエリアにしたい」
「非常に存在感が強いのに、くどさがないことに驚く。唐揚げなどの主張の強いおかずにも負けない」
真室川特別栽培米 つや姫
山形県真室川産「粒がくっきりして甘みがある。和食向き」
「あっさりしているので、少し味の強い具材をのせる丼に向きそう」
石見高原ハーブ米きぬむすめ
島根県邑智産米離れがよいので、丼ものや焼き肉向き。タレや肉汁を受け止める包容力があり、一体感が出ておいしい」
「もっちりかつクリーミーな甘みがあり、一粒一粒がなめらかなオーラをまとっている。毎日食べたくなる味」
銀河のしずく
岩手県北上産「余韻が長い」
「弾力があっておにぎりにも肉料理にも合う。子供のころに食べたおいしいごはんを思い出す」

審査員(敬称略)

・川崎恭雄(審査委員長:「五ツ星お米マイスターいづよね」代表取締役)
・山下真司(俳優)【新】
・小崎陽一(イタリア料理研究家)
・小谷あゆみ(フリーアナウンサー)
・里井真由美(フードジャーナリスト)
・フォーリンデブはっしー(グルメエンターテイナー)
・渡辺和博(日経BPヒット総合研究所研究員)

計7名


審査方法

・基準米は2017年度産の新潟県産コシヒカリ

・洗米は洗米機を利用して3回洗米、4回すすぎで統一。使用する水も統一。

・炊飯器は象印マホービンの最新(当時)圧力IH炊飯ジャー「南部鉄器 極め羽釜NW-AT10」。
 ・米600gに対して加水量は780ccで統一。
 ・「白米」「ふつう」モードで60分炊飯。
 ・炊飯終了後しゃもじで4等分に切り、鍋肌に沿ってほぐしてからおひつに移した。
 ・布巾をかけ20分放熱してから審査。

・エントリー銘柄は以下の3グループに分け、品種名を伏せたまま3~4銘柄ずつ審査。
 審査員は「硬さ」と「粘り」を評価。
 ○グループ1
  『銀の朏』『金色の風』『青天の霹靂』
 ○グループ2
  『ゆめぴりか』『土佐天空の郷』『新之助』
 ○グループ3
  『つや姫』『きぬむすめ』『銀河のしずく』

・審査時間は1グループあたり10分。

・基準米を「5」とし、10段階で「硬さ」を縦軸、「粘り」を横軸として以下の4つに分類。
 ○親子丼に合う「硬くてあっさり」
 ○カレーに合う「硬くてもっちり」
 ○おにぎりに合う「柔らかくてあっさり」
 ○メンチカツに合う「柔らかくてもっちり」

・以上、審査員による評価と討論の上で”食べてほしいお米”を決定。

審査経過

○第一審査では各審査委員が1人2票をもって投票を実施。
 『ゆめぴりか』が辛うじて最多票を獲得するも、他の票はばらけており、再度試食を実施。

○審査委員全員の討論の結果、第一審査で最多票の『ゆめぴりか』と時点の『銀の朏(いのちの壱)』、さらに『きぬむすめ』の再試食を実施。

○第二回審査では各審査委員が1人1票をもって投票を実施。
 結果は『ゆめぴりか』がトップ、『きぬむすめ』が次点。

○『ゆめぴりか』と『きぬむすめ』で直接食べ比べを実施(冷めた状態での味の判定)。

○最終投票の結果、『きぬむすめ』が大賞米として選ばれた。
 食味だけでなく、減農薬減肥料農法で作られているという点、コストパフォーマンスが高いこと、そしてこれからの品種として応援したい、という点を加味しての選考。


備考

○主催
日経トレンディ

○特別協賛
象印マホービン株式会社

後述


あら~なんだか急に新顔ぞろいになったわね~
北海道・東北・北陸と東日本の米どころの新品種達がそろい踏みですね。
私の岐阜県からは”龍の瞳”の商標で有名な『いのちの壱』か…
残りの西日本は『きぬむすめ』と『にこまる』…
やはりキヌヒカリの直系の台頭は目覚ましいか。
私の子品種が『きぬむすめ』で
私の子品種が『にこまる』ですよ。
だよ~
東日本比率が高いのは少し悔しいけど…
そうだね、だいぶ選考品種のバランスは良くなったように見えるね。
…ん?
なんじゃ、わしらはおらんのか?
……!?
それは…単に本格販売が始まっていないからではなくて?
おお!
そういうことか。
…私は皆とは少し方向性が違うが…選ばれなかったのは残念だ。
岩手県はデビューが早かっただけ、看板品種が揃い踏み、という形になりましたね。
むー
それにしても私勝てないなぁ…
…あれ?
去年といい、今年といい、つや姫って…
え?
なんですか?
一次選考のグループが大賞受賞銘柄と一緒です…
それを不運と見るか、どちらにせよ勝てなかったとみるか…
難しいところですね…
ただし
何度もくどいようだがこの結果を絶対的なものとして扱わないことだ。
そうね♪
ここに挙がってなくても、美味しいお米はあるわよ?
そうですわ!
お母さま!






〇関連記事↓




米のヒット甲子園'2016【第三回結果】 日経トレンディ

お米の素晴らしさを伝えるとともに、高付加価値のあるお米を生み出す生産者への側面支援
を目的とした
「米のヒット甲子園」'2016年度版【第三回結果】

消費者目線で選ぶ新米味覚審査会


えと…注意事項です。
選考対象銘柄の選定や選考方法・目的などが年度によって異なりますので
日本穀物検定協会の食味ランキング食味官能試験とは本質的に性質が異なります。
秋の新米の季節、新しい味を求めて、いつもと違うお米にチャレンジしたいあなたに!
それが「米のヒット甲子園」でーすよ~。







対象・選考結果

五ツ星お米マイスター77人に対して新米に関するアンケートを実施。
一人当たり3銘柄を推薦し、計160品種(※)の中から得票数で上位に選出された9銘柄が最終審査にノミネート。
余談だがアンケート結果最多数を獲得したのは『つや姫』。

※日経トレンディ原文ママ
 160”品種”も候補が上がったのであれば面白そうな話ではあるが、おそらく160”銘柄”の間違いではないだろうか?
 【品種】=稲の種類
 【銘柄】=品種+生産地
 稲の品種は確かに400種類以上ありますが、極良食味に分類される稲の品種が160もあるとは…ちょっと考えにくい…かな。


☆優勝品種『岩手県県中産 銀河のしずく』☆


「2016年、今一番食べてほしいお米」。

独特の硬さともっちり感が高い評価を得た。




ブランド名品種産地評価(要約)
特別栽培米つや姫
山形県庄内産【しっかりあっさりタイプ】
「見た目は艶やか。味のバランスが良く、おかずを引き立てる。しっかりしたかみ応え」
「そこそこの硬さがあり、あっさりしていた。おにぎりにして外に持って行きたくなる。車に例えるならワゴン」
JA新砂川 特別栽培米ゆめぴりか
北海道空知産【やわらかもっちりタイプ】
「ほどよいふっくら感があり、冷めてもおいしい。おにぎりに向いている」
「軟らかめで、どっしり、もっちり、艶もある。おかずを選ばないバランスの良さ」
「軟らか、もっちり。サッカーのポジションで例えるならゴールキーパー」
銀河のしずく
岩手県県中産【しっかりもっちりタイプ】
「粒感があり、かみ応えがある。余韻が長いおいしさ」
「もっちりしているけど口ほどけが良い」
「後を引かない粘り。口に入ってほろりと消える。寿司にも合いそう」
銀の朏(みかづき)
岐阜県飛騨産【やわらかもっちりタイプ】
「粒が大きい。あっさりしているが甘みがちゃんと感じられる。適度なもっちり感もあり」
「口ほどけが良く、さっぱり。冷めてもおいしい」
「全体の中で一番個性的に感じた。香ばしい香り」
「弾力があって粘りもあるが、どっしりとはしていない」
蛇紋岩こしひかり
兵庫県養父産【しっかりもっちりタイプ】
「みずみずしい」
「粒立ちが良く、適度なもっちり感」
「香りが良く、みずみずしい。あっさりしているのでどんなおかずにも合わせやすそう」
「口に入れた瞬間香りが広がった。色艶が良く、甘みを感じた」
朱鷺と暮らす郷
新潟県佐渡産【しっかりもっちりタイプ】
「こくのある甘み。口の中に残り続ける感じ」
「少し枯れたような香り。米粒が短く、見た目も味も山の米だなという印象」
「朱鷺と共生する、生産者の取り組みが素晴らしい」
さがびより
佐賀県相知産【しっかりあっさりタイプ】
「粒は若干小さめ。あっさりしたお米。後からじわじわ来る甘さがある」
「好きなタイプ。なかなかの硬さとあっさりさ。後から個性を感じる。競馬で例えるなら、後から来る追い込み馬系」
「ほどよい粘りと甘い味わい。喉ごしがいい。香りは薄め」
匝瑳の舞
千葉県匝瑳産【しっかりもっちりタイプ】
「もっちりしているが、粒の輪郭がはっきりしており粒感を楽しめるバランスの良いお米」
「ふっくら、しっかりしていて主張がある。懐かしい朝ご飯のイメージ」
「表面は弾力があり、適度な硬さがあるが、中はとても軟らかい。2段階の食感のコントラストが楽しめた」
特別栽培米プレミアムふくまる
ふくまる
茨城県ひたちなか産【しっかりもっちりタイプ】
「粒が大きく、口に入った時のインパクトが一番強かった。味はさっぱりしており、水を感じるお米」
「粒の大きさと長さ、このインパクトがおもしろい」
「強く印象に残った。口に入れたときはしっかりしているが、かんでいくと最後に印象が変わる。競馬にたとえるなら、差し馬」
「特徴的な香りがした。艶とべたつきが少ない印象」
「なめらか。ぐいぐい食べられる」


審査員(敬称略)

・川崎恭雄(審査委員長:「五ツ星お米マイスターいづよね」代表取締役)
・細川茂樹(タレント)【新】
・小崎陽一(イタリア料理研究家)【新】
・小谷あゆみ(フリーアナウンサー)【新】
・里井真由美(フードジャーナリスト)【新】
・フォーリンデブはっしー(グルメエンターテイナー)
・渡辺和博(日経BPヒット総合研究所研究員)

計7名


審査方法

・基準米は2016年度産の新潟県魚沼産コシヒカリ

・洗米は洗米機を利用して3回洗米、4回すすぎで統一。使用する水も統一。

・炊飯器は象印マホービンの最新(当時)圧力IH炊飯ジャー「南部鉄器 極め羽釜NW-AS10」。
 ・米600gに対して加水量は780ccで統一。
 ・「白米」「ふつう」モードで60分炊飯。
 ・炊飯終了後しゃもじで4等分に切り、鍋肌に沿ってほぐしてからおひつに移した。
 ・布巾をかけ20分放熱してから審査。

・エントリー銘柄は以下の3グループに分け、品種名を伏せたまま3銘柄ずつ審査。
 審査員は「硬さ」と「粘り」を評価。
 ○グループ1
  『蛇紋岩コシヒカリ』『ゆめぴりか』『銀河のしずく』
 ○グループ2
  『銀の朏』『つや姫』『朱鷺と暮らす郷』
 ○グループ3
  『さがひより』『匝瑳の舞』『ふくまる』

・審査時間は1グループあたり10分。

・基準米を「5」とし、10段階で「硬さ」を縦軸、「粘り」を横軸として以下の4つに分類。
 ○親子丼に合う「しっかりあっさり」
 ○カレーに合う「しっかりもっちり」
 ○おにぎりに合う「やわらかくてあっさり」
 ○メンチカツに合う「やわらかくてもっちり」

・まずは9銘柄から3銘柄に絞り、二次選考へ。
 ※今回は『銀河のしずく』『銀の朏』『ゆめぴりか』

・二次選考は冷めた状態での味覚審査。

・以上、審査員による評価と討論の上で”食べてほしいお米”を決定。

備考

○主催
日経トレンディ

○特別協賛
象印マホービン株式会社


後述
よほほ~い♪
三回目の今回は私が大賞で~す。
えと…おめでとう、銀河のしずく。
今回は秋田県からは不参加ですか…
第一回、第二回の日本穀物検定協会の食味ランキング特A品種からの選定ではなく、今回からは五ツ星お米マイスターの多数が推薦する”銘柄”が選考対象になったな。
銘柄…よりもさらに狭義のモノの参加もあるわね。
日の当たらない品種に日を当てる、という意味では非常に良い取り組みじゃない?
はい、青天の霹靂。
私たちの千葉県の『匝瑳』。
読み方は?
え!?
あう…「ぬの…」?
はい、ゆめぴりか?
え!?
えと…あの…
わ…
わかりませんもの!全然わかりませんもの!
つや姫はわかりますか?
うん!
全然読めないよ!
(なんと潔い…)




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