2018年7月7日土曜日

稗と稲の見分け方…と言う名の茶番


(山形県では)7月に入ると水田の中干しもおおむね終了し、稲にとって重要な幼穂形成期に入ります。

しかしその水田で我が物顔のめんどくさい雑草が『稗(ひえ)』。
ありきたりと言えばありきたりなお題なのですが

皆さんは稗と稲の区別がつきますか?


ナニを揉むとは言ってない…

繰り返すが、ナニを揉むとは言っていない…
『たちすずか』はWCS専用品種なので収量がないのでというかそもそも子実を利用することは考えられていないので胸が…ぐはぁ!


てことで(茶番終了)

本題:どっちが稗でどっちが稲でしょう?

どっちが稲で、どっちが稗?


揉めばわかる!!!






…うん、まあ触ればわかるんですよ若いうちは
素手で触ってもみんもみんすると稗の方があきらかに軟らかいんです(若いうちは)。
あと見た目も『稲』よりも薄い黄緑色で、(Kayさん情報で)葉が幅広かったり、特徴的な『稗』は見た目だけでも結構分かるものです。

え?何を揉むって?
茎葉に決まってるじゃないですか~当然でせう。
…ん?でもここは稲の擬人化ブログなわけで
稲を擬人化しているわけで
茎葉をもみんもみんすることはつまり


…さーせん

えー…ごほん
ただし
この「触るとわかる」「黄緑色だからわかる」と言うのもたいがい怪しいものでして
『稗』で成長が進んだものや、『稲』で栄養が不足、もしくは成長不良のものなどは互いに非常に似通っていてわかりにくくなります。



それでもやはり『稗』と『稲』の違いは一目瞭然です。

そう
『稲』には耳があるんです。
『稗』には耳が無いんです。
四コマの中でも一応描き分けました(つもり)
改めて
稲の葉っぱの付け根を見てみてください。




稲にはこんな風に「葉耳」があります。(ふぁさふぁさの毛みたいの)
(縦に伸びてる白い透明なのは「葉舌」です。)
これは『稲』。葉耳があります。
対して『稗』を見てみると…とぅるんとぃるん(?)で何もありません。
(「葉耳」も「葉舌」もありませんね。)
これは『稗』。何もないですね。

ということで
水田雑草の『稗』は、稲と非常に姿が似ていますが、慣れている人は見た目(稲に比べて色が薄い等)であったり、少し触ったり(もみんもみん)すれば大概見分けがつきます。
それで自信が持てなくとも、この「葉耳」(「葉舌」)のあるなしで100%見分けがつくんですね。




正解左が『稗』右が『稲』(四コマ漫画も写真も)




※他人の水田に勝手に入って苗を抜く行為は犯罪です。
 時期によっては水田に入るだけでも除草剤の効果を失わせる可能性があるため、なんにせよ御法度です。
 この写真のサンプルは水田耕作者に許可の上採取しています。






なんで「耳」に限定してるんだって
流石に人の「舌」がないのは無理があるでしょっていう個人的感覚と理由だけです。









4 件のコメント:

  1. 試験場での作業指示では色や葉の形の違い(ヒエの葉の方が幅広のイメージ)で伝えていますが、柔らかいというのは今気付きました。葉耳を圃場で確認しながら稗を抜くのは大変なので作業員の人にはあまり言わないのですが、柔らかいのは役に立ちそう。

    に、しても米っ娘の胸が穂だったとは……なるほど例えば、タカナリちゃんのバストとか気にな…まあいいや。

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    1. お~言われてみれば確かにヒエは葉が幅広いかも…
      なんとなくもっさりしてる感じはあったんですが、だからなのかな?

      「収量=バスト」で本当に良いのかって葛藤はいまだにあるんですが…
      むしろ千粒重の方が合ってる気がしなくもなくて…
      そして
      1t/反の記録がある山形県の『雪化粧』とかはどうなってしまうんだとかもういろいろ…まぁいいや(よくない)

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  2. そろそろ稗が出穂しそうなほど成長してしまっているので除草剤はあきらめざるを得なくてこちらにたどり着きました。

    老眼が進んできたので、葉舌と葉耳をあてにしない見分け方が知りたかったのですが、柔らかさについては初めて見ました。(若いうちは、というので私がこれから抜かなければならない稗に当てはまるかは怪しいですが)

    ほかには、
    ・葉の真ん中に葉脈があるのが稗
    ・株元が赤くなるのが稗
    と紹介されているサイトもあったりして、本当に便利な世の中になりました。

    個人的には株の広がり方が違うような気はしていますが。(稗のほうが広がっている?)

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    1. 亀反応大変申し訳ありません…

      稲と稗は見分け方が色々あってそれなりの傾向(葉が広めとか柔らかいとか)を感じることは感じるんですが、やはり規格外の個体が見つかることもあって、やはり最終的には葉耳と葉舌なのかな…と思うところです。
      株元が赤い個体も玉に見かけますが頻度としてはそんなにないような?とも思いますが、地域性もあるんでしょうか

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