「お米の素晴らしさを伝えるとともに、高付加価値のあるお米を生み出す生産者への側面支援」
を目的とした
「米のヒット甲子園」'2016年度版【第三回結果】
消費者目線で選ぶ新米味覚審査会
消費者目線で選ぶ新米味覚審査会
選考対象銘柄の選定や選考方法・目的などが年度によって異なりますので
日本穀物検定協会の食味ランキングや食味官能試験とは本質的に性質が異なります。
秋の新米の季節、新しい味を求めて、いつもと違うお米にチャレンジしたいあなたに!
それが「米のヒット甲子園」でーすよ~。
対象・選考結果
五ツ星お米マイスター77人に対して新米に関するアンケートを実施。
一人当たり3銘柄を推薦し、計160品種(※)の中から得票数で上位に選出された9銘柄が最終審査にノミネート。
余談だがアンケート結果最多数を獲得したのは『つや姫』。
※日経トレンディ原文ママ
160”品種”も候補が上がったのであれば面白そうな話ではあるが、おそらく160”銘柄”の間違いではないだろうか?
【品種】=稲の種類
【銘柄】=品種+生産地
稲の品種は確かに400種類以上ありますが、極良食味に分類される稲の品種が160もあるとは…ちょっと考えにくい…かな。
☆優勝品種『岩手県県中産 銀河のしずく』☆
「2016年、今一番食べてほしいお米」。
独特の硬さともっちり感が高い評価を得た。
ブランド名 | 品種 | 産地 | 評価(要約) |
---|---|---|---|
特別栽培米つや姫 | 山形県庄内産 | 【しっかりあっさりタイプ】 「見た目は艶やか。味のバランスが良く、おかずを引き立てる。しっかりしたかみ応え」 「そこそこの硬さがあり、あっさりしていた。おにぎりにして外に持って行きたくなる。車に例えるならワゴン」 | |
JA新砂川 特別栽培米ゆめぴりか | 北海道空知産 | 【やわらかもっちりタイプ】 「ほどよいふっくら感があり、冷めてもおいしい。おにぎりに向いている」 「軟らかめで、どっしり、もっちり、艶もある。おかずを選ばないバランスの良さ」 「軟らか、もっちり。サッカーのポジションで例えるならゴールキーパー」 | |
銀河のしずく | 岩手県県中産 | 【しっかりもっちりタイプ】 「粒感があり、かみ応えがある。余韻が長いおいしさ」 「もっちりしているけど口ほどけが良い」 「後を引かない粘り。口に入ってほろりと消える。寿司にも合いそう」 | |
銀の朏(みかづき) | 岐阜県飛騨産 | 【やわらかもっちりタイプ】 「粒が大きい。あっさりしているが甘みがちゃんと感じられる。適度なもっちり感もあり」 「口ほどけが良く、さっぱり。冷めてもおいしい」 「全体の中で一番個性的に感じた。香ばしい香り」 「弾力があって粘りもあるが、どっしりとはしていない」 | |
蛇紋岩こしひかり | 兵庫県養父産 | 【しっかりもっちりタイプ】 「みずみずしい」 「粒立ちが良く、適度なもっちり感」 「香りが良く、みずみずしい。あっさりしているのでどんなおかずにも合わせやすそう」 「口に入れた瞬間香りが広がった。色艶が良く、甘みを感じた」 | |
朱鷺と暮らす郷 | 新潟県佐渡産 | 【しっかりもっちりタイプ】 「こくのある甘み。口の中に残り続ける感じ」 「少し枯れたような香り。米粒が短く、見た目も味も山の米だなという印象」 「朱鷺と共生する、生産者の取り組みが素晴らしい」 | |
さがびより | 佐賀県相知産 | 【しっかりあっさりタイプ】 「粒は若干小さめ。あっさりしたお米。後からじわじわ来る甘さがある」 「好きなタイプ。なかなかの硬さとあっさりさ。後から個性を感じる。競馬で例えるなら、後から来る追い込み馬系」 「ほどよい粘りと甘い味わい。喉ごしがいい。香りは薄め」 | |
匝瑳の舞 | 千葉県匝瑳産 | 【しっかりもっちりタイプ】 「もっちりしているが、粒の輪郭がはっきりしており粒感を楽しめるバランスの良いお米」 「ふっくら、しっかりしていて主張がある。懐かしい朝ご飯のイメージ」 「表面は弾力があり、適度な硬さがあるが、中はとても軟らかい。2段階の食感のコントラストが楽しめた」 | |
特別栽培米プレミアムふくまる |
ふくまる
| 茨城県ひたちなか産 | 【しっかりもっちりタイプ】 「粒が大きく、口に入った時のインパクトが一番強かった。味はさっぱりしており、水を感じるお米」 「粒の大きさと長さ、このインパクトがおもしろい」 「強く印象に残った。口に入れたときはしっかりしているが、かんでいくと最後に印象が変わる。競馬にたとえるなら、差し馬」 「特徴的な香りがした。艶とべたつきが少ない印象」 「なめらか。ぐいぐい食べられる」 |
審査員(敬称略)
・川崎恭雄(審査委員長:「五ツ星お米マイスターいづよね」代表取締役)
・細川茂樹(タレント)【新】
・小崎陽一(イタリア料理研究家)【新】
・小谷あゆみ(フリーアナウンサー)【新】
・里井真由美(フードジャーナリスト)【新】
・フォーリンデブはっしー(グルメエンターテイナー)
・渡辺和博(日経BPヒット総合研究所研究員)
計7名
審査方法
・基準米は2016年度産の新潟県魚沼産コシヒカリ
・洗米は洗米機を利用して3回洗米、4回すすぎで統一。使用する水も統一。
・炊飯器は象印マホービンの最新(当時)圧力IH炊飯ジャー「南部鉄器 極め羽釜NW-AS10」。
・米600gに対して加水量は780ccで統一。
・「白米」「ふつう」モードで60分炊飯。
・炊飯終了後しゃもじで4等分に切り、鍋肌に沿ってほぐしてからおひつに移した。
・布巾をかけ20分放熱してから審査。
・エントリー銘柄は以下の3グループに分け、品種名を伏せたまま3銘柄ずつ審査。
審査員は「硬さ」と「粘り」を評価。
○グループ1
『蛇紋岩コシヒカリ』『ゆめぴりか』『銀河のしずく』
○グループ2
『銀の朏』『つや姫』『朱鷺と暮らす郷』
○グループ3
『さがひより』『匝瑳の舞』『ふくまる』
・審査時間は1グループあたり10分。
・基準米を「5」とし、10段階で「硬さ」を縦軸、「粘り」を横軸として以下の4つに分類。
○親子丼に合う「しっかりあっさり」
○カレーに合う「しっかりもっちり」
○おにぎりに合う「やわらかくてあっさり」
○メンチカツに合う「やわらかくてもっちり」
・まずは9銘柄から3銘柄に絞り、二次選考へ。
※今回は『銀河のしずく』『銀の朏』『ゆめぴりか』
・二次選考は冷めた状態での味覚審査。
・以上、審査員による評価と討論の上で”食べてほしいお米”を決定。
備考
○主催
日経トレンディ
○特別協賛
象印マホービン株式会社
後述
三回目の今回は私が大賞で~す。
えと…おめでとう、銀河のしずく。
今回は秋田県からは不参加ですか…
第一回、第二回の日本穀物検定協会の食味ランキング特A品種からの選定ではなく、今回からは五ツ星お米マイスターの多数が推薦する”銘柄”が選考対象になったな。
銘柄…よりもさらに狭義のモノの参加もあるわね。
日の当たらない品種に日を当てる、という意味では非常に良い取り組みじゃない?
はい、青天の霹靂。
私たちの千葉県の『匝瑳』。
読み方は?
え!?
あう…「ぬの…」?
はい、ゆめぴりか?
え!?
えと…あの…
わ…
わかりませんもの!全然わかりませんもの!
つや姫はわかりますか?
うん!
全然読めないよ!
(なんと潔い…)
正直言って初見じゃ読めんよーん
…「そうさ」
当たり。
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