2017年4月15日土曜日

始まりましたが…米擬人化?アニメ『ラブ米』感想



米擬人化?アニメ『ラブ米』の放送が始まりました…
二話まで見ました
うーん…
わからん…

まずは前の感想
そしてあらすじ※公式HPより
廃校寸前の穀立稲穂学園に入学した新米5人は、
米の人気を取り戻すため『ラブライス』を結成。
イーストキングを超えるべく、ハーベストショーの練習に励む……。
お米を擬人化した、笑いあり・熱血ありのハートフル"米"ディ!
食卓に穀物は2つもいらない。どちらが真のハーべスターとなるのか?

もちろんガチで米の擬人化をしようという類のアニメではないことは承知していますし
私自身、ロクな擬人化していないのですが…
それでもツッコミたいなぁ…と思ってしまいます。

○品種名

(前回も言いましたが)このアニメでの表記自体は故意に平仮名としているそうなんですが、まぁ他紹介サイトでの誤解・誤表記が多いなぁ…とか思ったりするのでちゃんと整理しておきましょう。

『左』アニメ内 → 『右』正式名
ひのひかり → ヒノヒカリ
にこまる → にこまる
あきたこまち → あきたこまち
ひとめぼれ → ひとめぼれ
ささにしき → ササニシキ
もりのくまさん → 森のくまさん
まなむすめ → まなむすめ
ちんこ坊主 → チンコ坊主
こしひかり? → コシヒカリ

まぁほとんどそのまんまなんですけどね。
1991年以前に命名された品種については、国が育成した新品種はカタカナ、都道府県が育成した品種は平仮名もしくは漢字での命名と言うルールがあり、それにそって命名されています。(1991年の『ひとめぼれ』以降、このような決まりはなくなりましたが、ある程度の命名規定はあるのでなんでもありとはいきません。)
『コシヒカリ』、『ササニシキ』については国の指定試験で育成された農林シリーズ(?)。
『農林52号』以降『農林○○号』だけでは区別するのに紛らわしいということでカタカナ6文字以下の命名がされていました。

○年代が…

さて、あらためて登場人物の役柄…と誕生年(仮に育種完了年とする)を取りまとめると…【平成29年(2017年)現在の実年齢(?)】
※アニメ名はなじみが薄いのでここらかは原品種名で表記

・大先輩
コシヒカリ【1956年生まれ】61歳

・新入生’s(設定15歳)
ヒノヒカリ【1989年生まれ】28歳
にこまる【2005年生まれ】12歳←?
あきたこまち【1984年生まれ】33歳
ひとめぼれ【1991年生まれ】26歳
ササニシキ【1963年生まれ】54歳←!?

・校長(中年ではないらしい)
森のくまさん【1996年生まれ】21歳

・ひとめぼれの妹(幼稚園児らしい)
まなむすめ【1997年生まれ】20歳

・謎
チンコ坊主【不明】

主人公の『ヒノヒカリ』から見れば、『あきたこまち』、『ひとめぼれ』は同級生と言って良いでしょうが…
にこまるとササニシキが同級生ってどゆこと
てっきり先輩と後輩かと思ってたのに…
『ヒノヒカリ』の育種が完了した1989年(平成元年)近辺で同じく育種が完了した品種は1987年(昭和62年)に『あいちのかおり』、1988年(昭和63年)に『キヌヒカリ』『きらら397』、ひとめぼれと同じ1991年(平成3年)に『はえぬき』『ハナエチゼン』と…主要品種だけでもこれだけあるんだけどなぁ…干支が一回りも二回りもするような年のかけ離れた品種を『同級生』って…
なんで『コシヒカリ』は大先輩で『ササニシキ』は同級生なのさ…?
『ササニシキ』はもしかして『ササニシキBL』?(1994年頃育成)

大体
ヒノヒカリとにこまるが農業試験場で一緒だったような回想(第二話)がありますが…
そもそも試験場が別ですし?
にこまるの最初の交配が行われたのは1996年、育成完成年に至っては2005年となっていて、ヒノヒカリの育成完成から8~17年もあとの話です…
ヒノヒカリなんてとっくの昔に卒業(?)してますよね!?
育成年の近さから考えるとヒノヒカリの相棒はキヌヒカリだと思うんだけどなぁ…
『にこまる困る~』これ言わせたかっただけ?

校長が森のくまさんて!?
森のくまさんはヒノヒカリの子品種ですけど何か?

ひとめぼれの妹がまなむすめ…
これだけ見れば妥当なんですが…まなむすめはひとめぼれの子品種ですし…
でもあなたの妹(幼稚園児)、校長先生と一つしか歳変わりませんけど!?

もう私の中の米品種の年齢(?)が粉々に砕けてしまいましたワ…


○水稲農林になぜこだわるし

『水稲農林○○号』は国(農林水産省)の研究機関や国指定試験地で育成された品種に付けられた登録番号…簡単に言えば国の予算によって育成された品種に付けられる番号です。
アニメの中ではあきたこまちや森のくまさんに『農林番号 登録なし』などと書かれていますが、都道府県の予算で育成された品種にはそもそも何の関係もない番号なんだから『登録』に『あり』も『なし』もありません
県独自品種のはえぬきやあきたこまちの立つ瀬がないじゃないですか…



※蛇足※
これは私個人が気に食わないというだけの問題でありまして…まずはこのアニメが少しでも米の消費拡大につながってくれたらなぁと祈るばかりです。
農林水産省とのタイアップもしているアニメらしいですし…
それなりに注目はされているみたいですし?
でもやっぱりなぁ…
『艦これ』みたいな変な浸透の仕方はしてほしくないなぁ…いくら知名度が上がってもなぁ…あんなのじゃあなぁ…


墨猫大和的『~ラブ米~』


・穀立稲穂学園 役職員

 学長
 副学長
 理事長
 副理事長
事務局長
教員?







・3年生
 生徒会長
 副会長
事務局


特別編入①
特別編入②






・2年生
 一番の年長(?)さん
昭和世代(?)最後
昭和世代最後その2
平成っ子一番手…やっぱり主役なの?
えーと…山形県最強品種!
水稲農林品種の革命児
九州米の革命…児?







その他


・1年生
極良食味品種ツートップその①
極良食味品種ツートップその②
九州のエース
本州最北端の新星
数少ない民間開発品種、期待の新星
キヌヒカリの妹(娘)…なんだよなぁ…うーん…
きぬむすめの妹(娘)…なんだよなぁ…えーと…







・新入生たち(予定)
いずれも米どころとして名高い都道府県の期待のエース
このコ達こそ『LOVE PEACE』メンバーでは?


金色の風~岩手県~
だて正夢~宮城県~
新之助~新潟県~
雪若丸~山形県~
いちほまれ~福井県~





ぐへぇ
山盛り過ぎ…こりゃダメだ…



2017年4月4日火曜日

平成28年度食味ランキング 特A堅持組


平成28年度 日本穀物検定協会 食味ランキング

長々と四コマで書いてきましたがこれが最後。

特A獲得産地品種数が増えなかった…と言うよりは県独自のブランドとして生産地が限定されて、かつ美味しい品種、と言うべきでしょうか。

鹿児島県産のあきほなみ。
近年の高温障害に悩む元・県主力のヒノヒカリに代わる耐高温性品種にして良食味品種。
そんな九州勢の耐高温性品種の台頭が目覚ましいですね。
さがびより、元気つくし、にこまる(特A獲得四国だけど)、森のくまさん(近年特A逃してるけど)、くまさんの力(近年特A逃…)…あれ?

かつて日本穀物検定協会食味ランキングの標準米の産地であった滋賀県。
平成27年度は秋の詩、みずかがみと県オリジナル品種の特A獲得となりましたが、平成28年度特A獲得となったのはみずかがみのみ。
このみずかがみもまた耐高温性品種です。

そんななかでもやはり驀進中に思えるのが北海道米。
平成20年度までは特Aのかけらもなかった北海道が今や特A産地品種を三つも抱えております。
このように多様な特A産地品種を抱えている都道府県はほかにありません。
もちろん北海道が地理的に特殊と言うこともあるのですが、4産地品種が特Aの新潟県もすべてコシヒカリBL、3産地品種獲得の福島県もすべてコシヒカリ、と言う状況。
平成26年度の山形県はコシヒカリ、ひとめぼれ、はえぬき、つや姫の4産地品種が特Aとこれに似た状況を続けているのはすごいことではないでしょうか。


平成28年度の食味ランキングは本当に混戦乱戦、紆余曲折がありましたが、結局のところこれはやはり特Aを維持し続けるというは容易ではない、ということを表していると思います。
世の中には『食味ランキングなどに意味はない。特A評価にしたって一部の地域の米を評価してるんだから獲得できて当然。』という趣旨のことを主に評論家(笑)のような輩がこれまた偉そうに宣っている方がいますが、そのように軽んじられるものではありません。
無論、度々言ってきましたが食味ランキングが絶対的な評価などと言うつもりもありません。
しかし
食味ランキング連続特A記録を20年以上持つのは、現状新潟県魚沼産コシヒカリと山形県産はえぬきの他にはありません。
『特A評価は簡単に獲得できる』これがいかに妄言かがわかるのではないでしょうか。
『パンがなければケーキ(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない』の妄言にも似た無知な発言ではないでしょうか。(これはマリー・アントワネットの発言…という確たる証拠もないというまさに妄言中の妄言ですね)

えーと…
何が言いたかったんでしょうか…私は…

山形県産はえぬきの特A陥落悔しいデス!



平成28年度 日本穀物検定協会 食味ランキング

01.はえぬき陥落
02.特A陥落者たち
03.ひとめぼれ 宮城県産特A陥落
04.コシヒカリ 特A堅持
05.青天の霹靂 2年連続特A
06.ヒノヒカリ つや姫 あきたこまち特A獲得も…
07.特A評価復刻組
08.新規特A獲得組
09.特A獲得堅持組







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