先日さんざん『いちほまれ』もとい福井県のことを批判したんですが…
やっぱり福井県
と福井県のダメさ加減を再認識した話をひとつ
〇関連記事・本記事↓
〇『新之助』についても疑問発生
新潟県の誇る魚沼産コシヒカリに優るとも劣らない、二枚看板としての実力と期待をもって平成29年から本格販売が始まりました。
で
この『新之助』もよくよく公式ホームページや関連するウェブを見てみると…
①平成20年から開発開始(公式HP)
○関連して、新聞記事等で「新潟県が7年かけて開発」
②温室や石垣島で1年間に2~3回栽培(公式HP)
…ん?
①新潟103号もとい『新之助』は平成15年交配、平成27年品種登録出願…育種期間は13年のはず…ではなかったのか?
②『新之助』の世代促進は平成16~17年…「平成20年から開発」してるのに、なぜそれよりも過去の話が出てくる?
『いちほまれ』ばかりさんざん「育種期間は6年じゃなくて~…」等々批判してきましたが…新潟県もか!?
と、いうことで
〇新潟県農林水産部農業総務課政策室へ問合せ
「平成20年から開発」「石垣島等で世代促進」と公式HPに書いてますけど、新潟県農業総合研究所作物研究センターでは平成15年交配と書いてますよね?
さらに「平成20年から~」と表記している割には平成16~17年ころの世代促進のこと書いてますよね?
てめぇらどういうつもりだこら!?あーん?(とは言ってない)
(文面は冗談ですよ?まさかこんな失礼な訊き方はしてませんよ?)
と
送ったのが2月9日(金)早朝。
まあ…どうせ福井県みたいに黙殺されて終わりだよな~
こんなマニアックかつ食味等には関わりないどうでもいいこと気にする奴なんて県政は相手にしないんだろうな~
なんて考えてたんですが…
速・攻!
2月13日(火)の9時にはもう返信が来ました!
(後年わからなくなりそうなので注記
※2月12日(月)は建国記念日の振替休日なので、実質1営業日で返答が来たことになります。)
しかもちゃんと新潟県農林水産部農業総務課政策室長名で!
(いやそりゃおそらく実際に文章書いた人は違うんでしょうけども…)
…いえ、まず「すぐ返信する」、とか、ちゃんと「それなりの立場の役職名使って返答する」、とか「常識でしょ?」と言われれば無論そうなんですが…
でも「当たり前」を当たり前にしてもらえることって、ありがたいと思います、本当に。
〇回答内容や如何に?
回答文をまま掲載したいところなのですが、転載していいかどうかわからないので要旨を(墨猫大和改文、ほぼ意訳)。
(室長名で回答している(上役のチェックも当然入っているでしょうし)んですから「公表されたら困る!」なんて内容は基本的に無いと思いますが…)
○新之助の”育種期間”は7年ではなく、13年では?
【回答】
平成15年に交配し、平成27年に育成を完了しております。
「新之助」の育成期間は13年です。
○なぜ「平成20年から開発」なのか。世代促進年も矛盾していないか。
【回答】
高温障害耐性やコシヒカリとは異なるおいしさの特徴を持つ晩生品種の開発を目標に平成20年に特別プロジェクトを開始しました。
プロジェクトの開始に当たって、晩生品種の開発に利用する材料は「平成20年以前に養成した組合せ」や「新規交配」など多岐にわたっております。
最終的に選抜された「新之助」の組合せがプロジェクト開始年より前に交配されていたため、「開発開始年(平成20年)」に対して「交配年(平成15年)」と異なることになりました。
その為、公式HPでは”育種”や”育成”といった表現は用いず、”開発”と記述しておりますので、その違いをご理解いただければ幸いです。
〇つまり
新潟県としては”新品種開発プロジェクト”と”稲品種の育種”の違いはちゃんと認識している。
↓
「開発期間」とは「育種期間」ではなく、あくまでもプロジェクトでの取り組み期間を指す。
↓
だからこそ公式HPでは「育種・育成」ではなく「開発」という言葉を用いて『新之助』を紹介している。
↓
育種という観点から見ると、各所表現や記述に矛盾はあるかもしれないけど、勘弁してね。
ということでしょう。か?
プロジェクト開始時に交配した系統が選抜されていれば、齟齬は無かったんです…ということですよね。
更に改めて、新潟県の考え方は
開発期間≠育種期間
です!万に一つもこんなブログご覧になっていないとは思いますが、ご対応いただいた新潟県農林水産部農業総務課政策室のご担当者様にこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。
〇話は飛び火して、大丈夫か?『いちほまれ』
大層な宣伝文句を並べて、鼻息だけは荒い福井県ですが…
勝手に仇敵(になるのも必然とはいえますが)にしてる新潟県と問い合わせの対応一つとってもこの差。
悪質なクレーマー(…既になってるかな?)みたいな表現になりますが、こういう細かい事にも誠意ある対応をできないような県政が推進していて…大丈夫でしょうか?
って私が心配することではないのですが。
(主に)福井県の新聞見てると、
○「わずか5分で完売!爆発的な人気!」
→5分で売り切れたのはわずか10袋(1kg/袋)。
1,491円/kgと高価格であったことは認めるが、売り場は一般のスーパーではなく日本橋三越本店。
しかも今年お披露目の新品種、10袋程度が完売するまで時間がかかるようではお先真っ暗どころではない話で、これは”最低ライン”と呼べるものではないのでしょうか?
勝手に仇敵(になるのも必然とはいえますが)にしてる新潟県と問い合わせの対応一つとってもこの差。
悪質なクレーマー(…既になってるかな?)みたいな表現になりますが、こういう細かい事にも誠意ある対応をできないような県政が推進していて…大丈夫でしょうか?
って私が心配することではないのですが。
(主に)福井県の新聞見てると、
○「わずか5分で完売!爆発的な人気!」
→5分で売り切れたのはわずか10袋(1kg/袋)。
1,491円/kgと高価格であったことは認めるが、売り場は一般のスーパーではなく日本橋三越本店。
しかも今年お披露目の新品種、10袋程度が完売するまで時間がかかるようではお先真っ暗どころではない話で、これは”最低ライン”と呼べるものではないのでしょうか?
→本格販売も始まっていない、試験販売の年に、「販売額がいくらだから農家の収入が…」なんてのはまさに『捕らぬ狸の皮算用』。
ロットも少なく、目新しいものがよく売れて価格が高いのは当たり前。
むしろ常食されるコメは本格販売(第一印象)は無論、2年目、3年目が重要となってくるはずでは?
登場当初だけもてはやされて、その後価格も人気も下落していった多くの品種を福井県は知らない訳でもあるまいに…と思います。
あとは某有名お米マイスターの方のブログを見ていても『いちほまれ』ブランド化戦略について「福井県本当に大丈夫か?」と思ったり思わなかったり…
(某有名お米マイスター様に、こんなブログに載せていいですか?…なんて許可を請うことすらも恐れ多いのでこんな書き方しかできません…)
ちなみに
福井県には今週の月曜日に問い合わせ再送しましたが、本日土曜日になっても返答無し!
はい
また無視ですか、福井県。
H30.2.24追記
eco-farmerさんの助言(?)をいただいて、福井県庁県民センターに
「福井県米戦略課に問い合わせ2回も無視されたんですけど、福井県って平気でそういうことする県なの?」
と、聞いてみたところ…
無視されました
はい
福井県は個人の問い合わせには一切対応しないのが当然だとお考えのようですね。
新潟県の対応、素早いですね。
返信削除回答内容も、おおよそ予想通りというか、納得がいく内容ではないでしょうか。
想定問答が用意されていたのかもしれません。
さて、福井県の対応は困りましたね。
米戦略課への問い合わせでだめなら、広報関係の窓口に問い合わせるのが有効ですが、
相談窓口は…県民サービス室?………そうかー。福井県民でないとだめなのか
こんにちわー
返信削除そうですね。
『新之助』のHPでは確かによくよく見ると「プロジェクト開始(開発開始)は平成20年」と言っていても、「交配や選抜(育種開始)を平成20年に開始した」とは記述していないんですよね。
だからやはりプロジェクト素材=500交配組み合わせ=20万種だけど、それらはすべて平成20年から選抜したわけじゃないよ、だから「開発」って表現しているんだよ、という新潟県の説明は理解できます。
この点
プロジェクト開始の平成23年に「候補株20万種を植え付けた」とか「翌年、20万種から1万2千種に絞り込んだ」等々明記している福井県とは明確に違います。
さて
県民サービス室…ダメもとで送ってみますか(笑)
無視されるのには慣れました
福井県は育成に関する問い合わせなら試験場って態度なんですかね……しかしそれでも米戦略課が試験場に連絡を取るべきと思うのですが。まあ、新潟県と同じような見解で答えれば済むはずだから本当は試験場の手を煩わす程でもないんですけどね。
返信削除某有名マイスターさんは、ブランド化については基本辛口のイメージ(理想が高い)ですが、それを差し引いても仮に彼がblogで語ったことのうち、高級米販売店に回ってる比率が本当に少ないなら『いちほまれ』の存在意義にも関わる問題ですよね……。ぶっちゃけ『青天の霹靂』もブランド戦略を酷評されましたが、それは「そもそも全国的に良食味のブランド米がない青森県」としてはまだまだ行ける段階でしたが、『いちほまれ』は既に存在している『コシヒカリ』との競合になるのですから…
管理人さん、無視されちゃいましたか。ダメだなぁ福井県。
返信削除Kayさんの言われるように、新潟県の回答にならって答えればいいのに。
回答がないということは、管理人さんの疑問が「図星!」だったので答えに窮している、という風に理解してしまいますね。