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2018年5月21日月曜日

イラスト『青森県酒造好適米姉妹 華吹雪・華想い・華さやか・吟烏帽子』

題材
 『酒造好適米~青森県~』

登場品種
 青系酒97号  『華吹雪』
 青系酒140号  『華想い』
 青系酒184号  『華さやか』
 青系酒195号  『吟烏帽子』


青森県の代表酒造好適米 華吹雪・華想い・華さやか・吟烏帽子


最近ようやく酒造好適米の擬人化デザインがひと段落つきました。
いままでは生産量上位10品種+アルファ(主に山形県の品種だけ)程度でしたが、酒米ハンドブックやその他日本酒関連記事を読み漁ってそこそこ網羅出来たんじゃないかな?といったところまでは増えました。




青森県の華三姉妹に近々デビュー予定の吟烏帽子(これを勝手に管理人が「青森酒米四姉妹」としていますが)を描きました。

…まぁ実際はお局(?)的存在の『古城錦』姉さんと『豊盃』姉さんがいるんですが、そこはまぁ…【華】繋がりでこの三人が一番わかりやすいってことで…


◆【長女】青系酒97号『華吹雪』
姉妹の中で唯一(2018年)県外での作付ありの現役継続最古参酒造好適米であり、妹たちにとっては姉さん以上に大先輩。
長女らしく(?)、姉妹の中でも米粒はひときわ大きく、心白発現率も高いのですが、大きな眼状心白となるため、高精白が困難とされています。
ただ、醸造特性には優れ、大吟醸酒は前述した精白の問題から不向きとされるも、純米酒に向いていると言われています。
長女だけど一番小さい(稈長)。
でもおかげで倒れにくさは姉妹随一(でも妹たちを見上げる(物理)たびに心は折れそうになる…かも)。

◯蛇足
長女だけど一番小さい(稈長)から、妹たちは気を使ってひざを曲げたり座ったりしている…とかいないとか…

◆【次女】青系酒140号『華想い』
酒米の全国的エース『山田錦』と青森県の酒米のエース『華吹雪』の交配種で、『山田錦』の倒伏性改良が目標。
低タンパク、発現率は低度ながら点・線状心白発現と大吟醸酒に適した特性を持つものの、『山田錦』譲りの栽培上の弱さから、青森県内でも好条件の栽培適地に限られているとか。
と、長女『華吹雪』よりやや倒れやすく病弱と少しひ弱な印象ですが、時と場合によってはそう大差ないこともしばしば。
青森県酒米の”面”をカバーする長女『華吹雪』に対して、次女『華想い』は細やかな”点”をカバーして支えています。


◆【三女】青系酒184号『華さやか』
耐冷性、耐倒伏性、耐病性と栽培特性に優れていますが、心白は小さく、発現率も低いです。

プログルテリンという酵母に分解されにくいタンパク質組成をもつことから、高精白しなくてもアミノ酸度が低いすっきりした酒質にできることから、純米酒に向いているとされ、酒造以外の用途も考えられているとか。
三女だけど一番大きい(稈長)。
病気知らずの元気活発さで、姉二人とはまた違ったフィールドでの今後の活躍が期待されます。


◯蛇足
ちなみに、後述する四女『吟烏帽子』は山形県の酒造好適米『出羽の里』の子品種ですが、この『華さやか』の親『吟ぎんが』はこれまた山形県の酒造好適米『出羽燦々』の子品種。
酒造好適米はストレートに見える他県品種とのつながりが多い気がします。

◆【四女】青系酒195号『吟烏帽子』
いままでもさらっと紹介してきましたが、本格デビュー間近の青森県県南地方期待の新星がこの『吟烏帽子』です。
『華』『華』『華』ときて唐突な『吟』ですが、『華』シリーズは丁度三姉妹で区切りがいいという事から、華にはあやからない命名となったそうです。(別にいじめられているわけではない)
四姉妹のなかでも最強の耐冷性を武器に、厳しい栽培環境の青森県県南地方で地元オリジナルの大吟醸酒用向け酒米として、その責務は重大(?)です。
四姉妹の中で二番目に大きい(稈長)…はずでしたが、デザインのせいでどうしても一番大きくなる気がしたりしなかったり。
分類的には「やや短」で同類なんでそんなに気にしないようにしよう…

青森県の大吟醸酒を担いながらも、病弱な次女『華想い』ではカバーしきれなかった県南でその大吟醸酒用の役目を果たさんとする『吟烏帽子』。
奇しくもこれもまた山形県の新(初)大吟醸用酒米『雪女神』とは、母本の『出羽の里』つながりで異父姉妹。
互いに切磋琢磨して(酒米だけに)寄り高みを目指してほしいデス(管理人の願望)。






青森県の『つがるロマン』『まっしぐら』『青天の霹靂』
山形県の『はえぬき』(意地でも入れるぞ『どまんなか』)『つや姫』『雪若丸』
新潟県の『コシヒカリBL』『新之助』『こしいぶき』(『葉月みのり』?)
熊本県の『森のくまさん』『くまさんの力』『くまさんの輝き』

等々…やはり各県オリジナル品種で打線が組めるところは楽しいですね(誰得)。




2018年3月11日日曜日

各県酒米も新品種『吟烏帽子』『夢ささら』(H29食味ランキングはひとまず置いといて…)

H29食味ランキング『コシヒカリBL漫画』ただいま執筆中ですが、飽きてきたので少しほかの話題をば…
→Wacomペンタブの反乱によりさらに遅延中

平成30年度から廃止となる減反政策。

それを受けて各都道府県(というより、主に基本東北・北陸の米どころ県)で一般用飯米、世間一般で言うところの「お米の新品種」が多く出ているところです。
『コシヒカリ』一強情勢を覆そうという品種が注目を浴びることが多いですね。


知られざる?ところで、酒造好適米もまた『山田錦』一強情勢(大吟醸向け)を覆そう…というよりはやはり各県独自という個性を出そうと新品種の登場が相次いでいます(と管理人は思っている)

我が山形県でも近年、県オリジナル品種としては初の大吟醸酒用酒米『雪女神』がデビューしたばかりです。
同じ大吟醸用酒米として、青森県では『華想い』、岩手県では『結の香』、秋田県では『秋田酒こまち』と、各県オリジナル品種はあるものの栽培特性が多少劣っていることも多いので次世代の大吟醸酒用酒米の登場は今後も続くでしょうか?

酒造好適米は新品種の登場に加えて、”各県独自色”に加えて”各蔵元独自色”を出そうという狙いも相まって、山形県の『豊国』や新潟県の『白藤』等、在来品種の復活もままあります。


〇青森県 青系酒195号『吟烏帽子』

青森県では県南向けの大吟醸用新品種として『吟烏帽子』が登場。
Kayさん情報

読みは「ぎんえぼし」。(管理人のように「ぎんがらすぼうし」などと読んではいけない。)

同じ大吟醸用とされながらも、気候条件が良好な産地でのみ生産されている青森華三姉妹二女の『華想い』と異なり、高い耐冷性『極強』および高い耐病性(葉いもち『強』穂いもち『やや強』)をもって「やませ」に代表される栽培環境の厳しい青森県県南地方での普及を目指します。
『吟烏帽子』という品種名も、「烏帽子」が八戸のお祭り「八戸えんぶり」の華やかな烏帽子にちなんでいるとされ、南部地域の酒蔵の期待が込められているそうです。

同じく栽培特性に優れた青森華三姉妹の三女『華さやか』と共に青森県(県南地方)の大吟醸用酒米としての活躍が期待されます。

青系酒184号『華さやか』も最近デビューした青森県の酒米(純米酒、純米吟醸酒向け)。
たんぱく質構成割合が一般的な米と異なるため、独特の酒の味を出せる?とか。
→プログルテリンという酵母に消化されにくいたんぱく質の割合が多いため、精米歩合が高め(60%程度)でも雑味が少ない美味しいお酒が出来るそうです。

お米のたんぱく質→一般的に酒造の際には「雑味」になる。
精米歩合→60%以下で吟醸、50%以下で大吟醸を名乗ることが出来る(おおざっぱ)


『青天の霹靂』に続き、青森県稲育種の集大成を見ている気分です。


〇栃木県 栃木酒27号『夢ささら』

続いて
地味に関東圏で良食味米『とちぎの星』『なすひかり』と県独自品種を要する栃木県も
酒造好適米の新品種を投入するようです。
その名も『夢ささら』
(”県産初の酒米”みたいに報道されているところもあったんですが、とちぎ酒14は?)
耐倒伏性に優れ、縞葉枯病に対する抵抗性を持つそうです。
精白する際に砕けにくく、大吟醸向けの高精白が可能なそうな。

地方系統名は公表されていませんが、『13年をかけて開発』『縞葉枯病抵抗性』の二点から
『夢ささら』は栃木酒27号か栃木酒28号と推測されます。
Kayさんからの情報(いつもありがとうございます!)と、3.16の毎日新聞記事の「新品種名は『とちぎ酒27』?」から、イラスト内では栃木酒28号としていますが、実際は栃木酒27号『夢ささら』が正解のようです。

母本が王道『山田錦』
父本が【縞葉枯病抵抗性最強品種『月の光』系統の『あさひの夢』】と【『山田錦』】を交配させた『T酒25』です。


ちなみに毎日新聞の記事の中で「『とちぎ酒27』は開発番号です。」とか紹介されてましたが、品種『とちぎ酒14』と色々なんかごっちゃにされてる感じですね…
地方系統名は『栃木酒27号(もしくは系統番号T酒36)』です。(稲品種オタクはこういう細かいところにうるさいのです。)



(地方系統番号間違えてるけど)
きっとこんな娘。
【注】:某キャラの某イラストのトレースです(夢ささらじゃなくてさとうさs…
これがしたかっただけ

はいアウトー
いや疲れてるんですよ…



自重しよう…
(自重)出来てない…


「ささら」とは?
簓(ささら)。竹や細い木などを束ねて作製される道具の一つである。洗浄器具として用いられるほか、楽器や日本の伝統的な大衆舞踊の際の装身具の一部としても用いられる。また、これを伴奏楽器として用いる音曲や舞踊を「ささら」と称することも多い。(Wikipedia)

さ○うささらではない。さと○ささらでは。けっして。



『吟烏帽子』のデザインはできてるからそのうち青森華三姉妹書くぞ~!


えと…H29食味ランキングのマンガはどうなったんですか?
…描くぞー!!!







その他新?品種覚書
高級ブランド品種にばかり注目が行く近年の情勢ですが、実際需要が多いのは外食・中食産業での業務用米。
低コスト・多収の品種導入はやはり各産地必須のようです。

他、様々な用途に向けた新品種は必要ですよね。


ちなみに我が山形県。
良くも悪くも『はえぬき』は手ごろな価格と極良食味、かつテキトーな水加減でもしっかりと炊けるその特性から外食産業にはひっぱりだこ。
品質や味から見れば本当はもっと高く売れてもいいと思うけど、そうしたら業務用には向かないというジレンマというかなんというか…
まだまだ現役かな?
業務用米としての後継品種は決まった様子です『山形142号』(※誤報でした)


〇青森県 ポスト『つがるロマン』

2018年度から2年間をかけて、青森県は『つがるロマン』の後継品種の選定に入るとのこと。

青森県の『つがるロマン』は県産初となった単品販売可能な良食味米。
主に業務用米向けの『まっしぐら』以上、高級ブランド志向の『青天の霹靂』以下、それが彼女の立ち位置ですが
後継品種は『つがるロマン』より栽培特性に優れ、かつ『まっしぐら』以上の良食味…といったモノになるのでしょうか?


〇農研機構九州沖縄農研 西海289号『歓喜の風』

どうでもいい(よくはないんですが)んですが、品種名がどんどん抽象的になっていくような…

2018年2月19日発表。

耐倒伏性に優れ、残肥料分が多くなりがちな野菜との二毛作向けという変わり種(と管理人は思っている)。
関東以西で『キヌヒカリ』並みの早生品種。


〇農研機構九州沖縄農研 西海297号『秋はるか』

2018年2月19日発表。
西海250号『にこまる』より高温登熟性に優れ、病害虫にも強く、『ヒノヒカリ』より15%多収という業務用米向けを想定した新品種。
東海以西の栽培を想定。

いもち病耐性、縞葉枯病耐性、トビイロウンカ抵抗性…山盛りですね。



〇農研機構西日本農研 中国217号『みなちから』

2018年3月9日発表。

温暖地向けの飼料用米。
2012~2015年の試験では、収量が816kg/10a。
草丈は80センチ、茎が丈夫なため収穫期前後も倒伏に強い。

セジロウンカや縞葉枯病、いもち病に対して抵抗性あり。



〇愛知県豊橋市 豊橋1号『女神のほほえみ』(民間)

豊橋市の河合晃さん(民間)が発見したという『女神のほほえみ』が、2018年1月30日に『豊橋1号』として品種登録されました。

なので品種名『豊橋1号』で商標(販売名)が『女神のほほえみ』というところでしょうか。

『コシヒカリ』の突然変異品種『いのちの壱』の中から発見されたそうです。(『龍の瞳』の中から発見という記述もありますが、品種名『いのちの壱』、別途商標『龍の瞳』です。)

非常に長い芒が特徴的で、外見から一般的な稲との違いが一目で分かります。
一般的な米より粒の大きさが1.5倍…とも紹介されてますが、これは変異元の『いのちの壱』と同様のようです。

イメージキャラクターの穂ノ国八恵さんがいるようです。



〇鳥取県北栄町 牧田研究所『マキタ女王』(民間)

これまた民間開発?品種。
2018年1月30日に品種登録されました。

『コシヒカリ』から選抜したという稈長80cmという短稈コシヒカリ。

…コシヒカリ栽培田の交雑種から選抜、っていう表現の方が正しいような気がしないでもない。



〇ヤンマー&沢の鶴 酒米?酒造適正米?(民間)

これもまたまた民間開発?品種。

ヤンマー独自の米を使って沢の鶴が大吟醸酒を醸したらしいんですが…
その新独自稲品種とやらが

・まだ世に出ていないDNAを持つ新しい酒米
・ヤンマーと名古屋大学の共同研究のもとで選出(?)
・酒造りに適した一般米

等々とされていますが…つまりどういうこと?

「酒米」と言いながらあとからは「一般米」
「まだ世に出ていないDNAを持つ」と言いながらあくまで「酒造りに適した一般米」
…私の読解力がないだけ?
→公式HP行ってみましたがどうやら一般飯用品種同士を掛け合わせて酒造りに適した品種を作ろう、というプロジェクトの様子。
 …それくらい普通の試験場でもしてるんじゃ…
 しかも2018年現在でプロジェクトは二年目という記述もありこれまた謎。
 たった2~3年、いえ5~7年程度でも新品種が出来るはずがありません。
 これって『みつひかり』のようなF1品種ってことでしょうか?
 

ちなみにお酒の名前は「沢の鶴X01」
読みは「さわのつるえっくすぜろわん」(いったい何事!?)





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