2018年2月14日水曜日

米のヒット甲子園'2015【第二回結果】 日経トレンディ

お米の素晴らしさを伝えるとともに、高付加価値のあるお米を生み出す生産者への側面支援
を目的とした
「米のヒット甲子園」'2015年度版【第二回結果】

消費者目線で選ぶ新米味覚審査会


注意事項です。
選考対象銘柄の選定や選考方法・目的などが年度によって異なるので
日本穀物検定協会の食味ランキング食味官能試験とは本質的に性質が異なります。
「味覚をランキングするのではなく、お米の個性、個性に合った食べ方等を知ってもらうのが目的」と、日経トレンディも公称しています。
昨年から変わり「2015年、今一番食べてほしいお米」コンテスト、になったわよ?








対象・選考結果
2014年度(なぜか2015年度ではない)に日本穀物検定協会の食味ランキングで特Aを取得した産地銘柄から選考。
選考されたのは以下の10銘柄。

☆優勝品種『北海道産ふっくりんこ』☆

「2015年、今一番食べてほしいお米」。
香りの良さ、特に炊きたての香りと冷めてからの香り、2つの香りを楽しめるところが高い評価を得た。
加えて冷めても柔らかく、適度なもっちり感もあり、噛める柔らかさであることも高評価であった。

選考品種一覧

産地品種タイプ評価(要約)
北海道
親子丼に合う
「硬くてややあっさり」
「柔らかく、甘みが強い」
「硬さともっちり感がコシヒカリ似」
北海道
メンチカツに合う
「軟らかくてもっちり」
「まとまった一体感、しっとり感」
「個人的に一番食べたい(笹岡氏)」
北海道
カレー&メンチカツに合う
「硬さ中間&もっちり」
「むっちりした食感と甘み」
「もっちり感と、きっちり噛めるバランスの良さ」
青森県
おにぎりに合う
「やや軟らかくてややあっさり」
「バランスが良い分、味がないような感じ」
「粒が長く、しっかりした感じ」
秋田県
親子丼&カレーに合う
「やや硬い&粘り中間」
「食べて一番おいしい(阿藤氏)」
「今回のあきたこまちはとびきり美味しい(笹岡氏)」
栃木県
親子丼&カレーに合う
「硬い&粘り中間」
「香りも味もボリュームがある」
「好きなタイプ(川崎氏)」
岐阜県
メンチカツに合う
「柔らかくてややもっちり」
「炊きたても冷めても美味しい」
「1粒1粒味わうのに適している」
鳥取県
カレー&メンチカツに合う
「硬さ中間&ややもっちり」
「見た目もよく、もっちり感も美味しい」
「ぬめっとしたもっちり感をもちながらもしっとりしていておもしろい」
島根県
おにぎり&メンチカツに合う

「やや軟らかい&粘り中間」
「しっかりもっちりしている感じ」
「あっさりしていると感じた」
香川県
カレーに合う
「硬くてややもっちり」
「10品種の中ではキャラクターが薄い」
「しっかりもっちりしているが、印象が薄め」

審査員(敬称略)

・川崎恭雄(審査委員長:「五ツ星お米マイスターいづよね」代表取締役)
・阿藤快(タレント)
・内山英仁(「銀座 うち山」主人)
・笹岡隆次(「恵比寿 笹岡」主人)
・フォーリンデブ★はっしー(グルメブロガー)
・松田美智子(料理研究家)
・渡辺和博(日経BPヒット総合研究所上席研究員)

計7名


審査方法

・基準米は2015年度産の新潟県産コシヒカリ

・洗米は洗米機を利用して3回洗米、4回すすぎで統一。使用する水も統一。

・炊飯器は象印マホービンの最新(当時)圧力IH炊飯ジャー「南部鉄器 極め羽釜」。
 ・加水量は660gで統一。
 ・「白米」「ふつう」モードで60分炊飯。
 ・炊飯終了後しゃもじで4等分に切り、鍋肌に沿ってほぐしてからおひつに移した。
 ・布巾をかけ20分放熱してから審査。

・エントリー銘柄は以下の3グループに分け、品種名を伏せたまま3~4銘柄ずつ審査。
 審査員は「硬さ」と「粘り」を評価。
 ○グループ1
  『あきたこまち』『きぬむすめ』『ななつぼし』
 ○グループ2
  『おいでまい』『ふっくりんこ』『コシヒカリ』
 ○グループ3
  『ゆめぴりか』『なすひかり』『つや姫』『青天の霹靂』

・審査時間は1グループあたり10分。

・基準米を「5」とし、10段階で「硬さ」を縦軸、「粘り」を横軸として以下の4つに分類。
 ○親子丼に合う「硬くてあっさり」
 ○カレーに合う「硬くてもっちり」
 ○おにぎりに合う「軟らかくてあっさり」
 ○メンチカツに合う「軟らかくてもっちり」

・以上、審査員による評価と討論の上で”食べてほしいお米”を決定。

備考

○主催
日経トレンディ

○特別協賛
象印マホービン株式会社




後述

やったね!
北海道米の二連覇!
確かにそれは喜ばしいのだけれど…
ちょっと偏り気味の気もするわね。
え?
何か悪いことがあるのですの?
いいえ
審査方法もしっかりしてるから悪いってことは無いんだけれども…
…なんだか北海道米ばかり推されてるし…
エントリーも三品種だし…
またつや姫とコシヒカリが…本家じゃありません…
(山形県産と新潟県産)
と、こういう不公平感は感じてしまう人もいるかもしれないわよね。
繰り返しになりますが
あまり知られていないお米を知ってもらうためのコンテスト…といった一面はあるので…
優勝品種のふっくりんこに関しても”新しいスター誕生への期待を込めて”とあるからね。
よぉ~っし!
がんばりんこだよ!
…?
(りんこ?)
いやちょっとあのまだキャラ設定がこていかされていなくてなんというかそのというか…
コリン星みたいなノリではなくてさあのさのさ…






2 件のコメント:

  1. こういうのもあったというのをクロネコさんのおかげで知りました……。
    個人的にコメントは覚えておいた方が、役立ちそう(ああいう食味の米はこう褒める、みたいな意味で)

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    1. 私もお米に関して「こんなふうに美味しい」「こんな特徴がある」なんて表現が出来ません…(-_-;)

      「美味しい」「まずい」も感じるし、品種によって「これ好き」「これ苦手」もあるんですが…やはりそれを具体的な表現にするにあたって、こういう平等性があるコンテストの多数のコメントは役に立ちそうだな、と思って覚えることが多いデス。
      開発者側や一個人のコメントは(いちほ○れじゃないですが)都合のいいように改変されている可能性もありますから、こういった公平性を期した第三者視点の評価こそ、参考にしたいな、と思っています。


      既存の知識としては知っていてもやはり面白いのは、同じ品種でも産地が違うと味のタイプまで変わる、ということを目の当たりにできるところですかね。

      削除

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