2000年7月7日金曜日

誰でも正解できるクイズ【解答】03-04


正解!

 
仲間はずれは『こゆきもち』!
他の3品種が粳米なのに対して、『こゆきもち』だけは糯米です。
粳と糯の違いをちゃんとわかっていますね!

産地品種銘柄の分類は「うるち」「もち」「醸造用」に分かれていますが、稲の性質としては「粳」と「糯」の2分類。

醸造用玄米である酒造好適米もあくまでも粳米なので、この中で「糯」になる『こゆきもち』だけ仲間はずれ、となります。












誰でも正解できるクイズ【解答】03-03


正解!

 
仲間はずれは『きたしずく』!
他の3品種の出身県が山形県なのに対して、『きたしずく』だけは北海道出身です。
お米の出身地をちゃんと覚えていますね!

…まぁこれに関してはあまり語ることはないですが…
北海道出身の品種は北海道だけで栽培されているので、産地と結びつけやすくて覚えやすいと思います。
青森県も出身品種は青森県だけで栽培されていることがほとんど(酒造好適米『華吹雪』のような例外あり)なのですが、最近『コシヒカリ』なども銘柄設定されるようになって少し紛らわしいところはありますね。

平均して稲作が盛んとはいえない西日本では農研機構開発品種が幅をきかせていますので、これもなかなか「どの県の品種?」というのがわかりにくくなってますね。









誰でも正解できるクイズ【解答】03-02


正解!

 
仲間はずれは『雪女神』!
他の3品種がいもち病真性抵抗性遺伝子型「Pik」と推定されているのに対して、『雪女神』だけは「Pik」を持っていません(と推定される)。
真性抵抗性遺伝子をチェックしているとは…一般人はまず気にしない・知らないレベルのお米知識ですよ!(デジャヴ)

山形県において「Pik」は侵食出来るいもち病菌レースが現在少なく、これだけで目を見張るような効果があります…が、単一の真性抵抗性ではいずれ抵抗性の崩壊が起こることが知られており、あくまで「見かけ上強い」ことには留意が必要です。
いもち病菌のレースの変化によって、意味を成さなくなる時がいずれ来るのです。
いずれにせよほ場抵抗性に比べると、実務的な意味でも(試験場の人以外は)知る意味はあまりないかもしれません。

同じ「Pik」持ち(と推定される)の3人ですが、前述の通り山形県の2品種については穂いもち病抵抗性の判定が出来なくなっており「不明」となっています。
ちなみに『雪女神』『きたしずく』共に「やや強」との判定です。










誰でも正解できるクイズ【解答】03-01


正解!

 
仲間はずれは『つや姫』!
他の3品種の栽培地(銘柄設定)が1つの道県なのに対して、『つや姫』だけは複数県で栽培(銘柄設定)されています。(穀検の食味ランキング特A獲得、でも可)
そのお米がどんな産地のものがあるか、よく把握できていますね!
しかし『つや姫』は最低でも特別栽培が課されている高品質の山形県産一択!

『つや姫』は山形県の最高級品種として厳重に管理されていますが、『はえぬき』の県外作付けを制限したせいで知名度が上がらない悪夢を見せられた山形県は、厳重管理とは相反しますが県外作付けにも積極的でした。
なによりその高温登熟耐性と品質の高さは他県にとっても魅力的なはずで、山形県外であっても栽培者に一定の要件を求める条件付きではありますが、複数の県で『つや姫』は銘柄設定されています。

『きたしずく』は北海道出身ですから、そもそも北海道の品種で道外で栽培されている品種はありません(多分)。
『雪女神』『こゆきもち』はそれぞれ山形県オリジナルの大吟醸用酒米と糯米で、山形県内のみの作付けです。

ちなみに、産地品種銘柄の設定状況なので、他の県でも待ったく「栽培されていない」と言い切ることは出来ません。
しかしどれも一般品種ではなく登録品種ですから、銘柄設定地以外で作付けしていると「おい、その種籾どこから手に入れた?」と疑念はわいてしまいますね(私見)
※登録品種は有償・無償問わずに育成者の許可を得ない種子の譲渡は違法です。「タダであげるよ」もアウトですので要注意。









誰でも正解できるクイズ【解答】02-04


正解!

 
仲間はずれは『華さやか』!
他の3品種が草型「穂重型」なのに対して、『華さやか』だけは「偏穂重型」です。
細かい草型の違いをしっかりと把握しているとは…やりますね!

仮に同じ収量を持つ品種でも、1つの穂につく籾の数は少ないながら穂の数が多かったり、もしくは1つの穂につく籾の数が多くて穂は少ない…など、穂の形態が違います。
これを草型として

穂の数の多い「穂数型」(1つの穂あたりの籾数は少ない)
1つの穂あたりの籾の数の多い「穂重型」(穂数は少ない)
そして中間に当たる「中間型」

として判別しています。
小さな穂をたくさん持つ「穂数型」と、大きい穂を少数持つ「穂重型」の方がわかりやすいですかね。(両者の中間が「中間型」)

『出羽燦々』『五百万石』『ひだほまれ』は「穂重型」ですから、穂の数は少ないながら1つあたりの穂につく籾の数が多い(穂が大きい)品種と言うことですね。
『華さやか』は「偏穂重型」ですので他の3人よりは穂が小さめで、数も少ない(「中間型」寄り)と言うことですね


『華さやか』のプログルテリン(胚乳タンパク質)を知っていてこれを選んだ方がいれば…
かなりのやり手ですね…!











誰でも正解できるクイズ【解答】02-03


正解!

 
仲間はずれは『ひだほまれ』!
他の3品種が穂発芽性「やや難」なのに対して、『ひだほまれ』だけは「やや易」と判定されています。
収穫期の倒伏や長雨による品質への影響に関係する穂発芽性、その耐性をよく把握できていますね!

収穫期に穂がつき、重くなることに加え、そこに雨や強風で負荷がかかると、茎が弱い品種などは倒伏してしまいます。
地面に付いたり、水に浸ったり…「米」は稲の「種子」ですから、それでは種まきされたのと同じような状態になってしまい、穂に付いた状態のまま芽を出してしまうことがあります。
そんな「穂発芽」をしてしまうと、食べられないわけではないのですが等級は下がりますし、食味や品質に大きな影響を及ぼします。
ですから「穂発芽しにくい」品種であればそれに越したことはなく、『コシヒカリ』が倒伏しやすいながらも普及できたのはこの穂発芽性が「極難」と非常に発芽しにくいのも大きいと言われています。

穂発芽しやすい『ひだほまれ』は他の3人に比べて刈遅れや倒伏に要注意、ということですね。













誰でも正解できるクイズ【解答】02-02


正解!

 
仲間はずれは『五百万石』!
他の3品種がいもち病真性抵抗性遺伝子型「Pia」と推定されているのに対して、『五百万石』だけは「Pia」を持っていません(と推定される)。
真性抵抗性遺伝子をチェックしているとは…一般人はまず気にしない・知らないレベルのお米知識ですよ!

東日本ではわりかしメジャーな「Pia」「Pii」は侵食出来るいもち病菌レースも多いようで、これだけで目を見張るような効果は期待できません。
ほ場抵抗性に比べると、実務的な意味でも(試験場の人以外は)知る意味はあまりないかもしれません。

同じ「Pia」持ち(と推定される)の3人ですが、穂いもち病抵抗性は
『出羽燦々』=「やや弱」
『ひだほまれ』=「やや強」
『華さやか』=「極強」
と大分幅があります。
ちなみに『五百万石』は「やや弱」です。













誰でも正解できるクイズ【解答】02-01

 


正解!

 
仲間はずれは『出羽燦々』!
他の3品種が地方系統名に「系」が付くのに対して、『出羽燦々』だけは地方系統名に「系」がありません。
稲の品種としての特性などとは少し違ったところでの仲間はずれ、気付けるとはなかなかのお米知識。

系適番号(地方系統名が付与される前の仮の試験番号)である『秋系821』が有名なことでややこしいですが、彼女ら3人は正式な地方系統名(「号」が付いてますよね)ですので『秋系821』とはまた別モノです。

地方系統名を見ればどの試験場で品種として認められた(品種登録ではない)かわかりますね。









誰でも正解できるクイズ【解答】01-04

正解!

 
仲間はずれは『ミルキーオータム』!
他の3品種が産地品種銘柄に設定されているのに対して、『ミルキーオータム』だけは設定なし(令和元年度現在)。
産地品種銘柄の設定状況をしっかりと把握できていますね!

『ミルキークイーン』は全国35府県と幅広く設定。
『ミルキーサマー』は千葉県と、沖縄県に。
『ミルキープリンセス』については秋田、福島、群馬、和歌山の4県で設定されています。

『ミルキークイーン』を栽培する大規模農家の作業期分散を目的として、早生(極早生)の『サマー』・中生(早生)の『クイーン』・晩生の『オータム』の3姉妹が育成されたわけですが、平成30年に育成完了したばかりの『ミルキーオータム』はまだ銘柄設定には至っていないようです(令和元年度現在)。
より農地の集約が進めば『ミルキークイーン』銘柄設定地でサマー・オータムの活躍が増えるかもしれませんね。













誰でも正解できるクイズ【解答】01-03


正解!

 
仲間はずれは『ミルキープリンセス』!
他の3品種が縞葉枯病に罹病性(抵抗性なし)なのに対して、『ミルキープリンセス』だけは抵抗性あり。
ミルキー系統が縞葉枯病に弱く、栽培できない地域があることをちゃんと把握できてますね!

『ミルキークイーン』の姪っ子にあたる『ミルキープリンセス』。
パキスタンの稲品種『Modan』から導入した抵抗性遺伝子のおかげで『ミルキー三姉妹』が栽培できない縞葉枯病多発地帯での栽培が可能です。

(『ミルキークイーン』と直接の血の繋がりがない…もある意味正解かも)












誰でも正解できるクイズ【解答】01-02


正解!

 
仲間はずれは『ミルキーサマー』!
他の3品種の出穂期が8月(育成地基準)なのに対して、『ミルキーサマー』だけは7月が出穂期(育成地基準)。
育種論文を確認してこんな細かいことに気付けるとは…侮れないレベルのお米知識ですね!

ミルキー三姉妹(公式)の次女である『ミルキーサマー』。
沖縄県や千葉県の早場米での栽培を想定している『ミルキーサマー』はやはり出穂期もピカイチで早いです。
インド品種の遺伝子を導入することで「早生化した『ミルキークイーン』」と呼べるのが、この『ミルキーサマー』です。
逆に『ミルキーオータム』は「晩生化した『ミルキークイーン』」ですね。









誰でも正解できるクイズ【解答】01-01


正解!

 
仲間はずれは『ミルキークイーン』!
他の3品種がパキスタンやインドといった外国の稲由来の遺伝子を導入※しているのに対して、『ミルキークイーン』だけは純日本種。
ちゃんと品種の交配組み合わせを把握出来ていますね!

『コシヒカリ』のアミロース関係遺伝子が変異したのが『ミルキークイーン』なので、外から遺伝子を導入したりしていません。
だからこそ『美白米女王』という漢字表記を与えられているのです(嘘)。


※「遺伝子組み換えではない」…ってわざわざ書かなきゃだめですかね。ご時世的に。









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