2017年3月19日日曜日

【糯米】山形糯87号~こゆきもち~ 【特徴・育成経過・系譜図・各種情報】

地方系統名
 『山形糯87号』
品種名
 『こゆきもち』
育成年
 『平成18年(西暦2006年) 山形農総研センター庄内支場』
交配組合せ
 『わたぼうし×山形糯55号』
主要産地
 『山形県』
分類
 『糯米』

…こゆきもち…です…よろしくお願いします…


どんな娘?

引っ込み思案で非常におとなしい娘。

声も小さいので、注意していないと聞き逃されることも多い。
加えて泣き虫で気弱なので他人に話しかけるのが苦手。
特に滋賀羽二重糯が苦手になってしまった。


概要

山形県で約40年ぶりに登場した県オリジナル糯米品種、『こゆきもち』の擬人化です。
(先代の『でわのもち』は昭和41年(1966年)に育成されました。)

耐冷性は「強」、平地のみならず中山間地での栽培も可能です。
耐倒伏性に関しても、稈長は『ヒメノモチ』より長いものの、茎が強く頑丈なため『ヒメノモチ』より強い「やや強」となっています。
収量に関しても反収が553kg(『ヒメノモチ』比約5%増)と農家にとってもありがたい話ばかり。

その餅質は生餅の状態で大変伸びがよく、硬くなりにくい特性があります。
「硬くなりにくい」と言う特性から、大福餅や生菓子など柔らかさが売りの商品への適性が高いと言われます。

隠れた米王国山形県、粳米『はえぬき』に続き『つや姫』、酒造好適米『出羽燦々』に続き『雪女神』と各代表新品種が台頭する中、糯米も『でわのもち』に続くこの『こゆきもち』。
新世代品種達の躍進に期待です。


育種経過


平成7年(1995年)に農業試験場庄内支場(現・水田農業試験場)で母本『わたぼうし』父本『山形糯55号』を交配し、その後代から数々の試験と分析を経て、既存の糯米品種と比べ優れた性質を持つ糯品種として選抜されました。
平成18年(2006年)に山形県の認定品種となり、平成20年(2008年)から一般作付け(初年度約8ha)が開始されました。



系譜図


山形糯87号『こゆきもち』 系譜図


参考文献

〇水稲糯新品種「こゆきもち」(山形糯87号)の育成:山形県農事研究報告


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