『秋田31号』
品種名
『あきたこまち』
育成年
『昭和59年(西暦1984年) 秋田県 県農業試験場』
交配組合せ
『コシヒカリ×奥羽292号』
主要産地
『秋田県』
分類
『粳米』
「あきたこまちでござ~い。」 |
どんな娘?
コシヒカリ御三家の一角にして、秋田県産米達の大先輩&大黒柱。
出身地は福井県ですが、養子縁組のような形で秋田県に渡り、その秋田県を代表する品種にまで成長しました。
公的には親権がどこにも無い状態ですが、福井県と秋田県が半々持っているというのが彼女の心の内。
ひとめぼれが冷静な時はあまり表に出ないようにしていますが、何かあった際にはまとめ役を買って出ることが多く(残るヒノヒカリに落ち着きがないというのもありますが)、リーダー気質はあるものの、常には飄々と一歩引いた振る舞いを心掛けている様子。
語尾が「~ねぃ」と独特だが、何に由来しているか不明。
概要
『はえぬき』が知名度不足で涙目なのに対して、抜群の知名度を持つ娘(色々と話題は尽きない)。
平成時代は作付面積は4位であるものの、検査数量では『コシヒカリ』、『ひとめぼれ』に次ぎ堂々の3位。(『ヒノヒカリ』は小粒ですから…ね?)
そんな『あきたこまち』の擬人化です。
もちもちと粘りのある食感で、冷めても味が落ちにくいのが特徴。
秋田県と言えば『あきたこまち』!と言っても過言ではない、値段と質のバランスのとれたお米にして、『はえぬき』の父方にあたります。
そんな『あきたこまち』ですが、実は当初は全国的に有名な品種にするにあたって「あきた」という直接的な地名を使うことには抵抗もあり、『あきこまち』が第一候補だったとか。
しかしながら販売戦略上、地名は必ず必要だ!という直接販売担当側の強い要望により、『あきたこまち』と命名。結果これは成功したと言って良いのではないでしょうか?
また、平成28年ころから始まった新ブランド米競争では各県が周知のために億単位の宣伝費を投じるのが常ですが、この『あきたこまち』に関しては
1.米どころとしては有名だったものの、長らくオリジナル品種の無かった秋田県で久々の新品種
2.当時としては珍しい「『コシヒカリ』を超える米」として日本穀検のお墨付きを得た
これらのことから各種マスコミに大きく取り上げられ、労せずして日本全国にその名前を売ることに成功したと言われています。
今現在彼女は東北を中心に安定的な作付面積を誇っています。
跡継ぎの『ゆめおばこ』を暖かい目で…見守っているのかな?
さらに秋田県の新たなフラッグシップ米『サキホコレ』も2022年に新登場予定。
世代交代も近い・・・かな?
萌え米(パッケージ)とやらの先駆けになったのは彼女(無根拠)。
(と言いつつも、実物を見たことは無いのですがコシヒカリBLの「BL(ボーイズラブ)押し」の方が早かった…かな?)
平成20年(2008年)9月22日にJAうご(秋田県羽後町)から販売されたのが先駆だと勝手に思っています。
イラストを手掛けたのはイラスト作家の西又葵先生。
平成26年産(2014年)からは2代目こまち娘も登場。
今(2017年)や探せば萌え米なんていくらでも見つかりますが、キャラクターの作りやすさがやはり先駆者となれた要因?
『あきたこまち』となる稲個体の育種が始まった昭和51年(1976年)頃、米不足から米余りの時代へと変わりつつあった中、自主流通米制度も始まりいよいよ”美味しいお米”が求められるようなそんな時代、秋田県には主力となる良食味品種が不在でした。
『コシヒカリ』や『ササニシキ』と言った良食味品種は当時の秋田県では晩生に過ぎ、とても主力としては期待できず、より早生の良食味品種が渇望されていました。
そのような中でしたが、秋田県では昭和16年(1941年)以降は県独自の育種事業をしておらず、新品種開発はもっぱら他県からの配布系統に頼る状態が続いていました。
昭和51年(1976年)に水稲品種科が新設され、県独自の育種が再開したとはいえ、まだまだ手持ちの材料が少ない中です。少しでも早く育種の規模を大きくして軌道に乗せたいとの考えから、他県からの数集団の譲渡も多く受けていました。
そんな数集団の一つとして、福井農試で昭和50年(1975年)に交配された【『コシヒカリ』×『奥羽292号』】品種のF2(雑種第二代)の中から一株(384粒)を譲り受けます。(石黒慶一郎市場長より畠山研究員へ)
この福井農試のF2を含め、駆け出しの秋田農試では多くの交配品種の系統選抜、個体選抜が行われていました。
話は戻って
選抜の目標は秋田県内でも安全に栽培可能な熟期で、かつ『コシヒカリ』の食味特性を導入することでした。
昭和52年(1977年)3月、譲渡を受けた348粒を移植、内81株を選抜します。
翌昭和53年(1978年)、F3世代81系統を1系統あたり68株移植しますが、田植えが遅れたために徒長軟弱となり出穂期の判定が難しくなりました。ただ、畑晩播による葉いもち耐病性検定の結果を踏まえ、短稈・耐倒伏性、登熟性の良い15系統を選抜します。その中から固定度の高い12系統についてビーカー法に依る炊飯米の光沢検定が行われ、他の交配組み合わせと比較して『奥羽292号』の組み合わせに光沢の良いモノが多く見られました。
しかしこの時点で『あきたこまち』となる系統は光沢1.5で、それほど注目されていませんでした。
昭和54年(1979年)、F4世代15系統群52系統を栽培し、7系統群38系統を選抜します。
耐倒伏性、固定度、出穂期、品質調査などを複合的に判断し選抜したこの7系統群について、さらに室内で株調査と品質による系統内の株選抜を実施し、5系統について『生5502』~『生5506』の系適番号が付されます。
この時点で最も有望視されたのが『生5504』でしたが、後に『あきたこまち』となる『生5505』については固定度観察や炊飯米光沢検定では突出していませんでしたが、草型が全体的にまとまっており、なにより出穂期が『生5504』より3日ほど早かったそうです。
昭和55年(1980年)、系適番号の付されたF5世代は生産力検定試験や穂いもち病耐性検定を実施。7系統群38系統に対し4系統群4系統を選抜(早生の『生5502』『生5504』『生5505』、中晩生の『生5506』)。そしてこの年の産米を用いてテクスチュロメーターによる物理性の検定や食味感触検定を実施し、総合的に『生5504』が粘りが強く優れる一方、『生5502』や『生5505(あきたこまち)』も『ササニシキ』に匹敵する良食味であることが分かりました。
ただし、秋田県で安定多収品種とされる『アキヒカリ』や『トヨニシキ』に対して食味は大幅に勝るものの栽培特性が劣るとされています。
昭和56年(1981年)、F6世代4系統群(『生5502,5504,5505,5506』)24系統を栽植。
熟期の遅い『生5506』系統、及び稈が弱く穂相貧弱な『生5502』が廃棄されます
。
さらに生産力検定試験、及び特性検定試験、食味特性などを総合判断して『生5504』も廃棄。
『生5505』の2系統12個体を選抜し、『秋田31号』の系統名が付されます。
昭和57年(1982年)、F7世代『秋田31号』2系統群12系統を移植、1系統群1系統8個体を選抜します。
この年は生産力検定試験を県内18か所で行い、穂が小さく収量構成確保に不安が残り、多肥で稈の弱さが目立つ点が欠点として指摘されました。しかしながら良質で食味の良い点については現地でも高く評価されました。
昭和58年(1983年)、F8世代は1系統群8系統を栽培、2系統20個体を選抜し、実用的な固定度に問題が無いことを確認しています。
奨励品種決定現地試験21か所の評価は◎が4か所、◯が9か所、△が8か所と概ね好評を得ています。
昭和59年(1984年)9月に『あきたこまち』と命名されました。
ちなみに
秋田県が独自の育種を行っていた昭和16年(1941年)までには『秋田25号』まで地方番号が付されていたそうですが、今回(1982年)の育種再開までの長期のブランクを考慮し、26号~30号までは欠番として、再開後の第一号を『秋田31号』としたそうです。
福井農試が産み、秋田農試が育てた『あきたこまち』、種苗法による登録はその権利を両試験場が譲り合ったために為されていないとか…
始まりとなった種子の譲渡にも見られるように、育成・研究者の方々の謙虚な姿勢に支えられて、「あきたこまち」があると言っては過言でしょうか?
蛇足ですが…ネット上での彼女の系譜図は大混乱です。
父本の奥羽292号、そのさらに父本雑種第一代のさらに父本
これが『大系434号』『大系437号』『大系437』とバラバラです。
○米品種大全5では『大系434号』(ネット上の多くのサイトはほぼこの『大系434号』との表記)
○ネット上の系譜図で『大系437号』
○論文『山形45号(はえぬき)の育種』では『大系437』
でもとりあえず下の系譜図『大系437』でいいはず…
※H29.4.1追記
気になってしようがないので㈱米穀データバンク様に問い合わせたところに、丁寧に回答いただきました。
まず『あきたこまち』を育種した秋田農試験、『あきたこまち』の原種を交配した福井農試にも問い合わせしたところ、『大系』の番号を付した『現・農研機構東北研究センター大仙研究拠点』への問い合わせが最も適当であるとの助言をいただいたそうです。
そこで、『現・農研機構東北研究センター大仙研究拠点』に直接問い合わせたところ奥羽292号の育成参考成績書等には『大系437』と記載されていたそうです。
この『大系437』は品種という位置付けにない、研究段階のもののため『号』も付かないとのことで、結論として『大系437』の表記が正しいとのことです。
まぁ米品種のそんな祖先の系譜を気にする人は居ないのでしょうが、ネット上の系譜図『大系434号』は残念ながらすべて間違いなのですが、おそらく当分修正されることはないのでしょうね…ネット社会恐るべし(まぁ一般の方には大した問題ではないのでしょうね)
ちなみに
そもそも㈱米穀データバンク発刊『米品種大全』の系譜図は農水省農蚕園芸局編「水陸稲 ・麦類奨励品種特性表」(昭和62年9月発行)の系譜データを採用していたそうですので、国が発行したこの特性表が間違っていたようです。(私も見てみましたが確かにガッツリ『大系434号』の記述が)
『米品種大全』の系譜図については次回の書籍編集の際に修正頂けるそうです。
㈱米穀データバンク様にこの場をお借りしてご対応に感謝申し上げます。
そんな『あきたこまち』の擬人化です。
もちもちと粘りのある食感で、冷めても味が落ちにくいのが特徴。
秋田県と言えば『あきたこまち』!と言っても過言ではない、値段と質のバランスのとれたお米にして、『はえぬき』の父方にあたります。
そんな『あきたこまち』ですが、実は当初は全国的に有名な品種にするにあたって「あきた」という直接的な地名を使うことには抵抗もあり、『あきこまち』が第一候補だったとか。
しかしながら販売戦略上、地名は必ず必要だ!という直接販売担当側の強い要望により、『あきたこまち』と命名。結果これは成功したと言って良いのではないでしょうか?
また、平成28年ころから始まった新ブランド米競争では各県が周知のために億単位の宣伝費を投じるのが常ですが、この『あきたこまち』に関しては
1.米どころとしては有名だったものの、長らくオリジナル品種の無かった秋田県で久々の新品種
2.当時としては珍しい「『コシヒカリ』を超える米」として日本穀検のお墨付きを得た
これらのことから各種マスコミに大きく取り上げられ、労せずして日本全国にその名前を売ることに成功したと言われています。
今現在彼女は東北を中心に安定的な作付面積を誇っています。
跡継ぎの『ゆめおばこ』を暖かい目で…見守っているのかな?
さらに秋田県の新たなフラッグシップ米『サキホコレ』も2022年に新登場予定。
世代交代も近い・・・かな?
萌え米(パッケージ)とやらの先駆けになったのは彼女(無根拠)。
(と言いつつも、実物を見たことは無いのですがコシヒカリBLの「BL(ボーイズラブ)押し」の方が早かった…かな?)
平成20年(2008年)9月22日にJAうご(秋田県羽後町)から販売されたのが先駆だと勝手に思っています。
イラストを手掛けたのはイラスト作家の西又葵先生。
平成26年産(2014年)からは2代目こまち娘も登場。
今(2017年)や探せば萌え米なんていくらでも見つかりますが、キャラクターの作りやすさがやはり先駆者となれた要因?
育種経過
『あきたこまち』となる稲個体の育種が始まった昭和51年(1976年)頃、米不足から米余りの時代へと変わりつつあった中、自主流通米制度も始まりいよいよ”美味しいお米”が求められるようなそんな時代、秋田県には主力となる良食味品種が不在でした。
『コシヒカリ』や『ササニシキ』と言った良食味品種は当時の秋田県では晩生に過ぎ、とても主力としては期待できず、より早生の良食味品種が渇望されていました。
そのような中でしたが、秋田県では昭和16年(1941年)以降は県独自の育種事業をしておらず、新品種開発はもっぱら他県からの配布系統に頼る状態が続いていました。
昭和51年(1976年)に水稲品種科が新設され、県独自の育種が再開したとはいえ、まだまだ手持ちの材料が少ない中です。少しでも早く育種の規模を大きくして軌道に乗せたいとの考えから、他県からの数集団の譲渡も多く受けていました。
そんな数集団の一つとして、福井農試で昭和50年(1975年)に交配された【『コシヒカリ』×『奥羽292号』】品種のF2(雑種第二代)の中から一株(384粒)を譲り受けます。(石黒慶一郎市場長より畠山研究員へ)
この福井農試のF2を含め、駆け出しの秋田農試では多くの交配品種の系統選抜、個体選抜が行われていました。
話は戻って
選抜の目標は秋田県内でも安全に栽培可能な熟期で、かつ『コシヒカリ』の食味特性を導入することでした。
昭和52年(1977年)3月、譲渡を受けた348粒を移植、内81株を選抜します。
翌昭和53年(1978年)、F3世代81系統を1系統あたり68株移植しますが、田植えが遅れたために徒長軟弱となり出穂期の判定が難しくなりました。ただ、畑晩播による葉いもち耐病性検定の結果を踏まえ、短稈・耐倒伏性、登熟性の良い15系統を選抜します。その中から固定度の高い12系統についてビーカー法に依る炊飯米の光沢検定が行われ、他の交配組み合わせと比較して『奥羽292号』の組み合わせに光沢の良いモノが多く見られました。
しかしこの時点で『あきたこまち』となる系統は光沢1.5で、それほど注目されていませんでした。
昭和54年(1979年)、F4世代15系統群52系統を栽培し、7系統群38系統を選抜します。
耐倒伏性、固定度、出穂期、品質調査などを複合的に判断し選抜したこの7系統群について、さらに室内で株調査と品質による系統内の株選抜を実施し、5系統について『生5502』~『生5506』の系適番号が付されます。
この時点で最も有望視されたのが『生5504』でしたが、後に『あきたこまち』となる『生5505』については固定度観察や炊飯米光沢検定では突出していませんでしたが、草型が全体的にまとまっており、なにより出穂期が『生5504』より3日ほど早かったそうです。
昭和55年(1980年)、系適番号の付されたF5世代は生産力検定試験や穂いもち病耐性検定を実施。7系統群38系統に対し4系統群4系統を選抜(早生の『生5502』『生5504』『生5505』、中晩生の『生5506』)。そしてこの年の産米を用いてテクスチュロメーターによる物理性の検定や食味感触検定を実施し、総合的に『生5504』が粘りが強く優れる一方、『生5502』や『生5505(あきたこまち)』も『ササニシキ』に匹敵する良食味であることが分かりました。
ただし、秋田県で安定多収品種とされる『アキヒカリ』や『トヨニシキ』に対して食味は大幅に勝るものの栽培特性が劣るとされています。
昭和56年(1981年)、F6世代4系統群(『生5502,5504,5505,5506』)24系統を栽植。
熟期の遅い『生5506』系統、及び稈が弱く穂相貧弱な『生5502』が廃棄されます
。
さらに生産力検定試験、及び特性検定試験、食味特性などを総合判断して『生5504』も廃棄。
『生5505』の2系統12個体を選抜し、『秋田31号』の系統名が付されます。
昭和57年(1982年)、F7世代『秋田31号』2系統群12系統を移植、1系統群1系統8個体を選抜します。
この年は生産力検定試験を県内18か所で行い、穂が小さく収量構成確保に不安が残り、多肥で稈の弱さが目立つ点が欠点として指摘されました。しかしながら良質で食味の良い点については現地でも高く評価されました。
昭和58年(1983年)、F8世代は1系統群8系統を栽培、2系統20個体を選抜し、実用的な固定度に問題が無いことを確認しています。
奨励品種決定現地試験21か所の評価は◎が4か所、◯が9か所、△が8か所と概ね好評を得ています。
昭和59年(1984年)9月に『あきたこまち』と命名されました。
ちなみに
秋田県が独自の育種を行っていた昭和16年(1941年)までには『秋田25号』まで地方番号が付されていたそうですが、今回(1982年)の育種再開までの長期のブランクを考慮し、26号~30号までは欠番として、再開後の第一号を『秋田31号』としたそうです。
福井農試が産み、秋田農試が育てた『あきたこまち』、種苗法による登録はその権利を両試験場が譲り合ったために為されていないとか…
始まりとなった種子の譲渡にも見られるように、育成・研究者の方々の謙虚な姿勢に支えられて、「あきたこまち」があると言っては過言でしょうか?
大系437の間違い拡散中
蛇足ですが…ネット上での彼女の系譜図は大混乱です。
父本の奥羽292号、そのさらに父本雑種第一代のさらに父本
これが『大系434号』『大系437号』『大系437』とバラバラです。
○米品種大全5では『大系434号』(ネット上の多くのサイトはほぼこの『大系434号』との表記)
○ネット上の系譜図で『大系437号』
○論文『山形45号(はえぬき)の育種』では『大系437』
でもとりあえず下の系譜図『大系437』でいいはず…
※H29.4.1追記
気になってしようがないので㈱米穀データバンク様に問い合わせたところに、丁寧に回答いただきました。
まず『あきたこまち』を育種した秋田農試験、『あきたこまち』の原種を交配した福井農試にも問い合わせしたところ、『大系』の番号を付した『現・農研機構東北研究センター大仙研究拠点』への問い合わせが最も適当であるとの助言をいただいたそうです。
そこで、『現・農研機構東北研究センター大仙研究拠点』に直接問い合わせたところ奥羽292号の育成参考成績書等には『大系437』と記載されていたそうです。
この『大系437』は品種という位置付けにない、研究段階のもののため『号』も付かないとのことで、結論として『大系437』の表記が正しいとのことです。
まぁ米品種のそんな祖先の系譜を気にする人は居ないのでしょうが、ネット上の系譜図『大系434号』は残念ながらすべて間違いなのですが、おそらく当分修正されることはないのでしょうね…ネット社会恐るべし(まぁ一般の方には大した問題ではないのでしょうね)
ちなみに
そもそも㈱米穀データバンク発刊『米品種大全』の系譜図は農水省農蚕園芸局編「水陸稲
『米品種大全』の系譜図については次回の書籍編集の際に修正頂けるそうです。
㈱米穀データバンク様にこの場をお借りしてご対応に感謝申し上げます。
参考文献(敬称略)
〇銘柄米「あきたこまち」の育成と流通対応:斉藤正一
〇水稲新品種「あきたこまち」「たかねみのり」の育成と県単育種の役割:畠山俊彦
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今更ですが、Pi No.4の交配組合せがイネ品種データベースと違っていることを報告します。
返信削除単交配ではなく、Tadukanに農林8号を4回戻し交配したF6(番号からの推定)に更に農林8号を交配しているとなってます。
https://ineweb.narcc.affrc.go.jp/search/ine.cgi?action=kouhai&ineCode=Z0000083
【備忘録をかねて】
削除米品種大全では『PiNo.4』の交配組み合わせが「Tadukan×農林8号」の単交配となっていたため修正前の系譜図はそれに倣っていました(R3.3.17修正)
それにしてもNo.4の直接父本、確かに第六世代っぽい感じの系統?名ですね・・・ひとまずデータベース通りに特に世代名は付けず作成しました