2021年5月12日水曜日

酒米の系譜図(育成年と直接親)を作ってみた

イラストでもないし、何かを解説するでもないのですが・・・

酒造好適米の育成年と直接交配親の関係の図です。
なお正確には品種化、地方系統名付与前の系統が交配に使われていることが多々多々ありますが、便宜上すべて最終品種名を用いています(だってそのほうがわかりやすいでしょうし?ちゃんとした交配親は公式情報ちゃんとありますし?【言い訳】)


こうして作ってみると「現代の酒米品種の多くに雄町の血が流れている」って言われてもぱっとしないですね・・・(すべては「雄町=短稈渡船」とかいう超絶雑な理論のせいなんでしょうけども)

現代で我々が目にする「雄町」は岡山農試の『雄町2号』でしょうから、実際「雄町の血を引いている」のは北海道の『きたしずく』くらいでしょうか?



酒米歴代系譜図







擬人化済みの酒米しか載っていないので、最新品種は少し少なめです。
主に作付面積上位、または新酒鑑評会で金賞を取った酒に使われている品種を優先して擬人化していますので、主要な品種は網羅している・・・はず

その視点で見れば、上位の『山田錦』『五百万石』『美山錦』『雄町2号』を除いて
1990~2010年代に育成された品種が集中しています。

最上位品種以外は世代交代もそれなりに進んでいるということでしょうか。

それでも酒米はまだ『山田錦』からの直接繋がりが多いので系譜図も作りやすいですね(粳米で挫折した人間がここに・・・)





2 件のコメント:

  1. まあ山田錦の子孫を雄町の子孫とするのは、藤坂5号の子孫を愛国の子孫というようなノリですからねぇ……(そもそも藤坂5号の子孫品種が多いことが話題にならないのは禁句)

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  2. まぁ正直言ってうちの『つや姫』の「山形県が生んだ亀の尾の血を継ぎ~」的な宣伝もしているので、あまり大きな声で言えたことではないのですが・・・(そんなこと言ったらほぼ全部継いでるやん?的な)

    現代の栽培品種『雄町2号』と、在来品種群『雄町』がごっちゃな感じはやはり気になるんですけども・・・(私怨)
    「チンパンジーは人間の先祖です」みたいに感じます(個人の意見)

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