2017年1月4日水曜日

2017年 改めまして~2016年 新品種まとめ~

改めまして、2017年あけましておめでとうございます!
おめでとうございます。
新年を迎えるにあたり、今現在注目の米品種達(クロネコ独自調べ)を確認してみましょう。
近年はどんな品種もデビュー当初は話題性もあってよく売れるようですわね。
ただし、継続して売れ続けるかどうかがまず大事ですわ。
ただ私のように高級路線ではない品種も多いので、何をもってその品種が成功したとみるかはこれまた多種多様と言うのも確かです。
…その…糯米・酒米は管理人の不勉強で表記していません…
…すみません…





2017年 注目米品種達!

(※以下、交配組み合わせは常道通り母本・父本の順で表記)


青天の霹靂【青系187号】(青森県)
 『F1(夢の舞×青系157号)』×『青系158号』
 言わずと知れた青森県待望の特A獲得米。
 命名からしてすでに”青天の霹靂”状態でしたがその滑り出しは好調な様子。
 平成27年度本格デビューですが平成26年度産も参考品種として特Aを獲得し、そのスタートに弾みをつけました。
 この勢いをどこまで維持できるか?
 

〇あさゆき【ふ系228号】(青森県)
 『相624』×『相612』
 先行してデビューした『青天の霹靂』に続き平成28年度にデビューした青森県期待の新人第二号。
 ミルキークイーンや里のゆきと同様の低アミロース米(もっちもち)。
 アミロース含有率は9.8%前後。
 もともと青森県で認定されていた低アミロース品種『ねばりゆき』が気候によってアミロース含有率の変動が大きく安定しないという欠点を持つことから、『ねばりゆき』に置き換わる品種として期待されています。
 テレビ「満天☆青空レストラン」で紹介されたこともあって平成28年度は品薄状態だったそうです。
(【『相624』ミルキークイーン×ふ系181号】【『相612』愛知101号×ふ系184号】)


〇秋のきらめき【秋田96号】(秋田県)
 『岩南16号(いわてっこ)』×『秋系483』
 秋田県内の中山間地・高冷地に奨励されている『たかねみのり』は耐病性が不十分であり、『あきたこまち』と対比して食味の面で劣っています。
 その『たかねみのり』に代わる中山間地・高冷地向けの早生品種としてデビューしたのがこの『秋のきらめき』です。
 平成28年度、後述する『つぶぞろい』との二本立てでデビュー。秋田県産米エース『あきたこまち』の補助品種として期待。


〇つぶぞろい【秋田97号】(秋田県)
 『めんこいな(秋田59号)』×『ちゅらひかり』
 登熟期における高温障害回避のために『あきたこまち』『はえぬき』と熟期の異なる良食味品種としてデビューしました。
 収量性に優れ、前述したように『あきたこまち』『はえぬき』の一部に置き換わり普及を見込んでいます。
 平成28年度、前述した『秋のきらめき』との二本立てでデビュー。秋田県産米エース『あきたこまち』の(以下略
 余談だがあくまでも『秋のきらめき』『つぶぞろい』は補助役、つや姫級の高級路線品種を現在秋田県は育種中とのこと。
 …出遅れないといいのですが…


銀河のしずく【岩手107号】(岩手県)
 『奥羽400号』×『北陸208号』
 『金色の風』との岩手県金銀コンビで平成28年度にデビュー。
 岩手県オリジナル品種として初の特Aを獲得したのがこの『銀河のしずく』。
 岩手県従前の主力品種『あきたこまち』『ひとめぼれ』と比べて、粒の白さが際立つ品種です。
 粒が大きく、粘りが程よくかろやかな食感、冷めても変わらない美味しさ(公式HPより)。


金色の風【岩手118号】(岩手県)
 『Hit1073』×『ひとめぼれ』
 ※Hit1073…ひとめぼれEMS処理による低アミロース突然変異株
 『銀河のしずく』との岩手県金銀コンビでこちらは平成29年度(2017年)秋にデビュー予定。
 『ひとめぼれ』の改良品種といってもよい品種でアミロース含有率(15~16%程度)と収量がひとめぼれに比べ低い以外はほぼ『ひとめぼれ』と同等の性質を持つという。
 ふわりとした食感と豊かな甘みが特徴。
 岩手県最高級品種と位置付けてブランド戦略を展開していく予定であり、相対取引価格で全国5位以内を目指す。新潟県産コシヒカリ、山形県産つや姫、北海道産ゆめぴりかに迫る米となるか。
 ※H29.2.26追記
 公益財団法人岩手生物工学研究センターのアメーバブログ『イーハトーブの風』があり、その中で育種について書いてありました。


雪若丸【山形112号】(山形県)
 『山形80号』×『山形90号』
 われらが山形県の最強品種『つや姫』に続く第二のブランド米…なのだろうか。
 近年価格低迷に悩む(とは言え直近は上がり気味でもあるが)『はえぬき』の代替品種としてか、第二の高級米としてか、その行く先を見守りたい。(結局のところ山形県がどのような位置づけにしたいのか把握できていない)
 平成29年2月に名称が決定する。(おそらく男性的な(王子系)名前になるのでは?)
 耐冷性が”中”でやや不安が残るが高温耐性に優れ(やや強)、外観品質・食味は良好。あっさりとした上品な味わいで、しっかりとした粒感と粘りの新食感が売り。
 平成30年(2018年)秋デビュー予定。 
 ※H29.2.26追記
 名称七候補の中から品種名が『雪若丸』に決定。
 なお、県民投票や首都圏でのアンケート結果では得票数第1位が(管理人も投票した)『雪の瞳』(4,293票)第2位が『雪若丸』(3,106票)であったが、委員会の決定により『雪若丸』に…
 やっぱりな
 出来レースじゃないですかこれ。
 『購買層となる20代~50代の女性の得票数は拮抗しており~…』
 拮抗ってなんだよ
 結局どっちが得票数多かったんだよって話ですよ
 名称候補は『明日元気』『雪の瞳』以外は王子系の名前ばかり。『明日元気』なんて人気が出ないのは明らか。
 とりあえず得票数の一番多い王子系の名前にしたかったのはわかるんですが見え見え過ぎる出来レースに多少辟易します…
 むしろ得票数偽装して発表してもらった方がまだすっきりしますわ…


だて正夢【東北210号】(宮城県)
 『東北189号(げんきまる)』×『東1126』
 『ササニシキ』、『ひとめぼれ』と米界のサラブレットを生み出し続けてきた宮城県であるが、『つや姫』『ゆめぴりか』に代表される高級路線新品種の台頭を前に近年は県の代表となる品種の不在に苦しみ始めた。
現代に要求される良食味品種として期待されているのがこの東北210号。
 アミロース含有率が9~15%であり『ゆめぴりか』に代表される低アミロース品種に近い為、あっさり食感のササニシキとは相対的な立ち位置となるか?
 ちなみに、父方の『東1126』は北海道の低アミロース品種おぼろづきの子品種。
 平成30年度(2018年)デビュー予定。
※H29.1.27追記
 「みやぎ米ブランド化戦略会議」で『だて正夢(だてまさゆめ)』『だてじゃない』『お膳だて』の三候補の中から名称を『だて正夢』に決定。(伊達政宗にこだわったとか?)
 生産上限を当面6000ha、三万トンとして高級路線を目指す。


〇里山のつぶ【福島30号】(福島県)
 『ゆきん子舞(新潟71号)』×『福島14号』
 平成29年度デビュー予定、標高300m以上の冷涼な中山間地での栽培を想定した福島県のオリジナル品種。
 標高300m以下の平坦地を担う福島県オリジナル品種『天のつぶ』に続いてのデビュー。
 『あきたこまち』に置き換えての普及を見込み。生産者には一定の条件を課している。
 しっかりとした歯ごたえと、適度な粘りが感じられるあきたこまち並みの良食味品種(ただし収量はあきたこまちを上回る)。
 業務用米想定?


新之助【新潟103号】(新潟県)
 『新潟75号』×『北陸190号』
 新潟県の三本柱、早生『こしいぶき』、中生『コシヒカリ』、そして晩生の耐高温・良食味品種として、そして何よりも現行最高級魚沼産コシヒカリに相当するブランドとして平成29年度に本格デビューするのが『新之助』です。
 『コシヒカリ』に比べて大粒の『新之助』、リゾットなどの洋食にも向いているという。
 その大粒でツヤのある外観に加え、ほんのりとした香り、豊潤な甘みとコク、しっかりとした粘りと弾力を併せ持つという(公式HPより)。
 食味値と高温耐性に焦点を絞って選抜が行われ、その育種期間は8年とやや短め。
 コシヒカリ王国新潟で新たなるブランド米として注目を浴びています。
 同じく北陸福井県のいちほまれからは目の敵にされてます


いちほまれ【越南291号】(福井県)
 『』×『』(福井県によると交配組み合わせは品種登録時に発表とのこと)
 米どころ東北各県、そして新潟県が高級路線新品種登場の凱歌をあげる中で、現在の米の女王「コシヒカリ」を産んだ福井県が黙っているはずがありませんでしたね。
 病害虫に強く良食味の新品種『越南291号』、名称公募を行い2017年3月に名称決定です。
 耐高温性にスポットを当て選抜した四品種(越南290~293号)の中からさらに選りすぐって291号が選ばれました。
 2015年産?越南291号の食味評価値(日本穀物検定協会・検定)が山形県2006年産のつや姫(0.50)や新潟県2014年産の新之助(0.55)を大きく上回る0.70の高評価。(他の落選三品種も0.60を上回ったという話ですが、食味評価値はあくまでも各年度の基準米に対する相対値です。絶対的なものではないので注意は必要。)
 ポストコシヒカリ品種として『凄い米』が登場しそうですが、食味が優れている品種だからこそ、山形県はえぬきのような辛酸を舐めるか否かは、ひとえに販売戦略にかかっています。
 ※H29.2.26追記
 名称公募には10万7,652件(県内6万315件、県外4万7337件(首都圏2万4,502件))!もの応募があったとのこと。
 近年の名称公募【※参照】では稀にみる応募数で、単独で山形県どまんなか・はえぬき名称公募氏の応募総数に匹敵する。
 ただ、一人で500件以上寄せてきた人もいるらしく…500の名称のラインナップをぜひ見てみたいものだが…
 現女王『コシヒカリ』を産んだ福井県にふさわしい品種、そしてそれに違わぬ注目度の高さと言いたいところだが…副賞が賞金五十万とずば抜けているのが多少気になるところではある。
 相対評価である食味官能試験の結果やこの応募数の多さでつや姫や新之助等の他ブランド米に対する優位を宣伝しているようだが、これらすべてまっとうな方が正確に情報を読み取れば「?」となるようなお話。(あくまで『断定』出来ないよね?と言う意味で)
 ネット記事の中には『20万品種の中から選抜』というものまで…そんなに品種がある訳無いでしょうに…数字インフレですなぁ…
 無論優秀な品種であることは間違いないとは思われるが、短絡的な判断に誘導するのも…これもまた戦略か。
 ※H29.4.21追記
 平成29年4月19日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれたイベントにてついに名称発表。
 当初は平成29年3月に名称発表としていたが、50万円という副賞につられて一人で500件以上応募するという者まで出る乱発気味の10万件という名称応募数に選定作業が遅れたそうである。
 「日本一おいしい誉れ高い米に」の願いを込めて、『いちほまれ』と命名。
 近年の新品種の名前と比べるとなんとなく一番まっとうな米らしい名前になったと感じる(管理人の主観)。

 なにかとつけて新潟県の新品種新之助を目の敵にしている様が見て取れる…気がするのはきっと気のせいでしょう…うん。



富富富(ふふふ)【富山86号】(富山県)
 詳細不明。
 炊き上がりは艶があり透明、甘みが強く極上の旨味と粘りが特徴。
 名称公募していましたが交配組み合わせも系統名も公表されてないんですよ何考えてるんだ富山県→H29.2.8 新品種を『富山86号』と発表(名称公募の時点では3系統の候補があった様子?)
 ”コシヒカリの弱点を克服”したのが売り?って消費者にはどうでもよくないですか?
 高温耐性に優れ、草丈も短い(耐倒伏性強?)だそうです。
 そういえば名称公募での副賞は『てんたかく』と『てんこもり』の富山県オリジナル品種二本立てって普通こういう名称公募って公募してる品種を贈るものなんじゃないんですかね?違うんですかね?
 うん、わからん。
 というのもいまいち立ち位置もわからない。
 『新之助』『いちほまれ』は徹底した高級路線、『ひゃくまん穀』は現行石川県産コシヒカリと同価格帯だが高収量の品種としての普及を目指している。この『富富富』は一体どこに向かおうとしているのか…
 【H29.6.30富山米新品種戦略推進会議】
 県産トップブランドとして既存品種よりも高価格帯を目指すと発表された。
 しかし同じように各米生産地が高級品種戦略にしのぎを削る中、こんなもやもやした路線で安易に『高価格帯』などと謳えるだろうか…?と思ったら案の定会議出席者からは厳しい指摘の声があったそうです(そういう意味ではまともな会議だったのでせう)。
 ※H29.2.26追記
 富山86号の名称公募には9,411件の応募があり、H29年三月下旬に名称決定予定。
 『高温に強い米』と『コシヒカリを改良した米』を交配した、との記事や、富山県の説明資料では『コシヒカリ』に『耐倒伏性・耐高温性・耐病性に優れる品種』を交配…となんともモヤモヤした説明ばかり…なんなんだ?
 ※H29.3.28追記
 マジか
 平成29年3月26日、東京都内のホテル(ホテルニューオータニ)で品種名発表。
 『富富富(ふふふ)』
 マジか
 
石川65号(ひゃくまん穀)(石川県)
 ※品種名は『石川65号』、商標登録上の名称が『ひゃくまん穀』
 『北陸211号』×『能登ひかり』
 平成29年秋より一般デビュー予定。
 大粒で食べごたえがあり、しっかりとした粒感、バランスの取れた粘り、そして冷めても落ちない食味が特徴の品種。
 北陸三県が新品種を打ち出して…いたのだがなぜかこの石川65号、管理人のネット検索で引っかからなかった…なんだか影が薄いなぁ…
 名称公募の結果、9,516件の応募の中から選ばれた(商標)名称が『ひゃくまん穀(ごく)』。
 「加賀百万石」の上質さやスケールの大きさなどのイメージが、大粒で美味しいという新品種の特徴にマッチしたという…なんだか新潟県出身の酒米『五百万石』と被るんですがそれは
 育成地での出穂期がコシヒカリより10日ほど遅い晩生品種。
 コシヒカリに比べて約1.2倍という大きい粒が特徴(収量も約1.2倍)。
 従来の主力コシヒカリとの収穫期の差異による繁忙期の分散、そして多収かつコシヒカリと同等の食味により、低コストで収益性の高い農業を目指す。
 その点、山形県つや姫、新潟県新之助、福井県いちほまれとは一線を画す品種か?
 

〇くまさんの輝き【熊本58号】(熊本県)
 『南海137号』×『中部98号』
 15年の開発期間を経て平成30年度の本格デビューを前に、1,238点の公募の中から名称が選ばれました。(とは言えブレない”くまさん路線”は凄いぞ熊本県)
 『ヒノヒカリ』と比較して収量性に優れ、食味面でタンパク含量が低くやや優る。
 『森のくまさん』『くまさんの力』に続く”くまさん三女”の末妹としての船出はどうなるか?熊本地震復興の後押しの力となることを願います。
 ちなみに『くまさんの力』デビュー時『森のくまさん』が有名すぎてコケた苦い過去があるので…熊本県の広報に注目です。
 平成28年度の食味ランキングでは見事特Aを獲得しA'であった森のくまさん、くまさんの力の雪辱(?)を果たしています。 



…こうして書き並べてみるとなんだか東北と北陸しかありませんわね。
そうだねぇ
管理人のリサーチ不足なんじゃないかな?
それとな
やはり粳米だけってのはなんだかな、とは思うぞ。
…本当にすみません…
こゆきもちが謝ることではないですよ。
悪いのは管理人なんだよ。
…まぁそれはいつものことだ。
しかし高級品種路線に秋田県と福島県は多少乗り遅れているようだな。
青森県『青天の霹靂』、岩手県『金色の風』、山形県『つや姫』、宮城県『だて正夢』…秋田県は『あきたこまち』があるとは言え、確かに決定打となる品種がまだ姿を見せていませんね。
そうだねぃ…
ただ秋田県はその路線の品種の育種自体は進行中、お待ちくだされ、だよ。
その遅れが致命傷にならないと良いのですが…
遅れていると言えば西日本全体が少し弱いわね。
かつての”西の旭”としてはもう少し西日本にも頑張ってほしいのだけれども。
ねぇ?ヒノヒカリ。
ふぇえっ!?
はっはい!
あたい、がんばるよ…
ともあれ、私のような低アミロース米の需要は年々増えてるわ。
本家として、私も負けないようにしなくっちゃね。
ほ…本家だったらわ…
そうですわ!お母様。
わたくしもがんばりますわ!
私だって負けないんですもの!
負けないんですもの!
ゆめぴりか…
今年はその泣き癖をなんとかしましょう。
あらあら…困ったちゃんね。
えと…それではそろそろまとめましょうか?
それでは皆様、今年もより良い年となりますようにお祈り申し上げます。
どうか良いお年を!
お送りください。




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